LDKと水回りの間に「仕切り兼収納」を設置。小さな家が広く使えて、置き家具も不要に
収納を兼ねた間仕切りを間取りに取り入れましょう。小さな家が広く使えるうえに、置き家具を買わなくても散らかりにくい家になります。工務店で家を建てたライターは、LDKと水回りの間に間仕切り収納を造作。結果、16畳のLDKに収納家具を置く必要がなくなり、広々、快適に暮らしています。トイレや洗面を使うときも目線が合うことなし。下着や部屋着の収納スペースができたことで、洗濯家事もラクになりました。
小さなLDKを広く見せつつ、空間を仕切る「間仕切り収納」
筆者は、今年8月に工務店で、2階建ての注文住宅を建てました。この家で妻と1歳になる息子の3人で暮らしています。 延床面積は30坪弱。決して大きくはありません。どちらかというと、小さいといえるサイズの家です。 1階のLDKは16畳。これも一般的な住宅と比べると、小さい方だと思います。そこで筆者は、限られたスペースを最大限に活用するために、収納を兼ねた間仕切り(写真)を取り入れました。 サイズは外寸で幅2180×高さ1500×奥行き450㎜。左右にスペースをとり、リビングへの動線(写真手前)とキッチンへの動線(写真奥)を確保しました。 この16畳のLDKをゆるく仕切る間仕切り収納のおかげで、家族の動線はスムーズに。家事効率も向上し、お互いのプライバシーも確保できるようになりました。また、料理をする、ご飯を食べる、家族でくつろぐ空間としても、十分に事たりています。
トイレや洗面室を使う人と目線が合わない
小さな家では、いかに廊下面積を少なくするかが、カギになると思います。しかし、わが家では、造作の「間仕切り収納」をつくることによって、LDKに廊下のようなスペースをつくりました。 もちろん、そのぶん狭くなってしまいますが、隣接する水回りとの視線を切ることができています。 上の写真は洗面室からLDKを見たところです。間仕切り収納があるおかげで、トイレから出てきた人が手を洗うときに、LDKにいる人と目線が合うことはありません。 また、風呂上りに、暑くてリビングからのエアコンの風が欲しいとき、脱衣室の扉をあけていても、LDKから見えることはありません。 こちらは、ダイニング側から洗面室を見たところ。壁にしてふさぐのではなく、視線を切る高さでとどめることで、プライバシーを守る空間をつくれました。それだけでなく、エアコンの冷気や暖気を間仕切り越しに取り込むことが可能に。 また、動線の観点でもメリットがあります。わが家では、筆者が在宅勤務、妻が育休中という生活スタイルです。妻が友人を招くこともあり、リビングやダイニングにお客さんがいることがよくあります。 こんなときも、間仕切り収納があってよかったと感じています。筆者が、2階の仕事部屋からお手洗いに行くために1階へ降りても、お客さんと目が合わずに移動できるからです。視線が交わらないことで、お互いに気を使うことなく、気まずい思いをせずにすんでいます。