小嶋陽菜が「ハー リップ トゥ」で見据える10周年 「ファンを楽しませるのは私の生き方。ずっと変わらない」
WWD:ハートリレーションの企業としての成長は? 小嶋:社員は80人以上に増えました。最近はスタッフの成長をすごく実感しています。あるスタッフが「ハー リップ トゥ」のプレスとして雑誌に出る機会をいただいたり、各スタッフのSNSのフォロワーも伸びていたりと、私以外にも前に出てファンを作っている社員が増えてきたのがうれしいです。社員とは常にコミュニケーションを取るように心がけていて、SNSの発信でもキャプションの作り方から写真の撮り方まで細かくフィードバックしています。トレンドの動向などを情報交換する機会も定期的に設けています。
WWD:アパレル、ビューティ、ランジェリー。それぞれのブランドを運営する上で一貫していることは? 小嶋:全てに共通しているのは、私が好きなもの、私が着たいと思うものをつくるということ。理想の女性になるために、自分を知ったり演出したりすることで好きになるというテーマは一貫しています。ビューティーは肌の質感や香りを演出するもので、ランジェリーは洋服を美しく着るために着用する、という位置付けですね。
WWD:ブランド6周年を迎えたが、ブランドがブレることはない? 小嶋:デザイン面は常にアップデートしていますが、私が好きなテイストは変わらないので、ブランドとして軸がブレることは今までも、これからもないかなと思います。それは「エゴ」とは違います。自分の好きなものはブラさず、他者からの期待や視点はしっかり取り入れていく。そのバランス感覚は自分の長所なのかもしれません。
WWD:マンネリ化は感じない? 小嶋:アパレルというカテゴリーに囚われずに、自分自身も楽しんでやれていると感じます。去年はブランド内でアイスクリームショップを実施したり、「クリスピークリームドーナツ」とコラボしてドーナツをイメージしたコレクションを出したり。そういったサプライズでお客さまも飽きずに楽しみ続けてくれていると思います。 私自身、元々サプライズが好きなんです。ファンを楽しませようとする精神がアイドル時代からあり、そういった意識を前提にしてブランドの取り組みを考えています。一方で当時も今も「次はこれをやったら面白いんじゃない?」というリクエストを周りからもらうことが多いです。常に「面白がられている」人でありたいですね。