「こんなに夫がなにもしない人だったなんて…!」“溝”が深まっていく夫婦が見落としていること
「自分ばかり家事してる…」と感じたら見直すべきこと
「共働きでお互い忙しいのに、自分ばかり家事をしている」そう感じる事はありませんか? 【マンガでわかる“妻のトリセツ”】女性の「それくらい察してよ」の正体とは……? 夫婦で上手に家事分担したいけれど、どこから始めたら良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は家事シェア研究家である三木智有さんの著書『家族全員自分で動く チーム家事』から“「育った家庭の家族像」をアンラーンする”という項目をご紹介します。 家事育児をワンオペにせず、家族でチーム化するために、まず初めにとても大事なのが、それぞれの「家族観の違いの溝」を埋めることなのだそう。では、その溝を埋めるには、どのようにしたら良いのでしょうか?
「育った家庭の家族像」をアンラーンする
最初にわたしたち夫婦の間に横たわっている溝。それが「家族観の違い」です。言い換えるなら「育った家庭が違うんだから、お互いの“当たり前”も違う」ということです。 多くの人は、自分が生まれ育った家庭しか知りません。たった一例の価値観ややり方しか知らず、それを基準に新たな家庭を築いていかねばならないのです。 家庭環境はそれぞれですから、踏襲したい人もいれば、反面教師にしたい人もいるでしょう。 そして、自分がどんな価値観を持っているにせよ、パートナーにも自分には思いもよらないような、まったく違うバックグラウンドがあるということを忘れてはいけません。 自分が思い描いた理想の家族像を、自分ひとりで勝手につくっていくのなら、どうにかやりようもあるでしょう。でも、現実はそう簡単にいきません。 お互いの理想の家族像がバッチリ噛み合ってうまく進んでいく夫婦もいれば、どうしても噛み合わないために衝突が起こるケースもあります。 ここでもっとも意識しておきたいのは「自分が思っている家族の当たり前は、当たり前じゃない」ということ。 その上で、まず結論を言うと、「わが家の当たり前は、1から一緒につくっていく」ことです。 自分が育った家庭環境が参考になることもあるでしょう。もちろんパートナーの家族観だって大事。自分のまわりや、見聞きした情報から「こうありたいよね」という理想の姿だってそれぞれあるかもしれません。家庭は、結婚さえすれば自然発生的に築かれていくわけではないのです。 この家庭ビルディングの中で、チーム家事はごく一部の役割に過ぎないかもしれません。ただ、家族の生活を何十年と支える土台であることは間違いありません。 では、新しい「家族像」をどうやってつくっていけばいいのでしょうか。