スペイン洪水、救助活動6日目 死者急増の恐れ
【AFP=時事】記録的豪雨に伴う洪水に見舞われたスペインでは4日、救援・捜索活動が6日目に入った。当局はこの日、死者数は218人に達したと発表した。4人を除く全員が東部バレンシア自治州で亡くなった。行方不明者の捜索は今なお続けられており、犠牲者は今後数日間で急増する恐れもある。 スペイン国王、泥投げられる 洪水被災地訪問で 支援物資の配給やインフラの復旧、遺体の捜索活動には約1万7000人の兵士や警察官、消防士らの他、重機、ドローン、災害救助犬も投入されている。 アンヘル・ビクトル・トーレス領土政策相は記者会見で、道路や鉄道は徐々に復旧し、電話網の60%は復旧したと発表した。 バレンシア自治州で救助・復旧作業を調整している機関の広報は、ほぼ全ての電力網が復旧し、被災地の93%でガスが使えるようになったと明らかにした。 4日には、アルダヤの車庫や多層式駐車場で行方不明者の遺体の捜索活動が行われた。 軍の緊急部隊の責任者を務めるハビエル・マルコス将軍は、こうした建物は「数百万リットル」の水で満たされているとし、400人の遺体を収容できる施設を準備していると述べた。【翻訳編集】 AFPBB News