【新潟2歳S】能力を発揮しやすいコースで速い上がりが必須 京大競馬研の本命はスターウェーブ
重賞級の器
◎スターウェーブ 前走東京芝1400m新馬戦はポンと好スタートを決めるも、無理にハナを主張せず、中団まで下げて折り合いを付けながら脚を溜める競馬。素質馬ならではの徹底的な教育競馬で、スローペースで道中やや行きたがりながらもしっかりと折り合いを付けた。直線に向くと前の馬群を避けるように外から内に俊敏に進路を変更。馬群を割ってから急加速。ラスト3F11.3-11.3-11.2の加速ラップで後続を引き離して勝利した。 時計は優秀。2歳6月の東京芝1400m新馬戦において、1:22.9以内かつ上がり最速で勝利した馬はアスコリピチェーノ、アエロリット、ウンブライルと本馬の4頭のみ。間違いなく重賞馬級のポテンシャルを持っている。また他3頭は良馬場での時計であるのに対し、本馬は稍重で進路を切り替えるロスがありながらこの時計を記録しており、評価できる。若干の折り合い難も前走よりもペースアップする今回は全く問題ない。鞍上も新馬戦の1ヶ月前から乗り込み、手の内に入れているとコメントしていた三浦皇成騎手と心強い。順当に勝ち負けできると見て本命を打つ。 ◯シンフォーエバー 前走新潟芝1600m新馬戦は好スタートから無理に抑えることはせず、逃げる競馬。スローペースからの瞬発力戦をノーステッキでラスト3F33.3秒、ラスト1F11.0秒の脚を使い、一度も先頭を譲らず勝利した。一頭だけ古馬のような馬体の大きさがあり、力強さがありながら先行して速い上がりも使え、2歳とは思えない程の完成度を誇る。前走ノーステッキで勝利したことからもまだまだ上積みが見込める。今回は距離延長馬が多いため自然と差しに回る形になるだろうが、前目から持ち前の瞬発力を発揮できれば好走必至とみて2番手評価とする。 ▲コートアリシアン 前走東京芝1600m新馬戦は出遅れながらも上がり3F最速33.3秒を記録。同2位の馬より0.7秒速い脚を使い、前が止まらないレースを後方から差し切った。2歳6月の東京芝1600m新馬戦で後半5F57.7秒は破格の時計。スターウェーブ同様、こちらも間違いなく重賞級の器だ。やはり懸念点はスタート。前走よりもペースアップする今回、出遅れると追走に脚を使って最後に伸びを欠く可能性はある。今回はオッズ妙味も考慮してスターウェーブを上に取りたい。ただ、秘めるポテンシャルは一級品である。 △トータルクラリティ 前走京都芝1600m新馬戦のラスト1F10.9秒は同コースで歴代最速タイの時計。前が止まらない展開を大外から一気の脚で伸び、ラスト100mで後続をちぎった。能力は十分に足りる。 ×ジョリーレーヌ 前走東京芝1600m新馬戦はラスト3F12.2-11.4-10.9の超加速ラップをノーステッキで記録。印を打った他4頭に混じっても勝ち負けするだけの能力はあるとみる。 買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連4点、◎-◯▲△×3連複6点で勝負する。(花田) ▽新潟2歳S予想▽ ◎スターウェーブ ◯シンフォーエバー ▲コートアリシアン △トータルクラリティ ×ジョリーレーヌ ライタープロフィール 京都大学競馬研究会 今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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