開幕からロッテのブルペンを支える国吉佑樹「ここまで一軍にいられるんだったら最後までいたい」
ロッテ・国吉佑樹は移籍4年目の今季、球団新記録となる24試合連続無失点に抑えるなど、ここまで40試合に登板して、3勝1敗10ホールド1セーブ、防御率1.59と抜群の安定感を誇る。 今季はこれまでの三振でアウトを奪っていくスタイルからストライク先行で打たせて取る投球にスタイルチェンジし、「そこのテーマがブレていないことじゃないですかね」とこれが奏功している。昨年夏場以降ファームで投球が安定した要因にファームのコーチとの投球の振り返りを挙げていたが、一軍でも振り返りを行っているのだろうかーー。 「そこまで振り返りというものは誰かが間に入ってもらってというのはしていないんですけど、自分で映像を見たりとかという意味では振り返りというかその試合どうだったか、自分が思っているボールと実際に投げていたボールとのすり合わせみたいなものはやっていますね」。 チェックポイントについては「打者の反応と自分の投げているボールがどうだったか、自分のボールの投げている感覚と自分の投げている映像をチェック。そこで感覚の大きなズレがないように毎試合確認しています」とのことだ。 自分の投げている球を確認することがストライク先行の投球に繋がっているのだろうかーー。 「そうですね、次そのボールが投げる時にどうやって対応しようか、次同じ打者と対戦するときにどういうふうに抑えていこうかなとかに繋がるので、やっていて損はないと思います」。 投げている球に関して、去年と比べて「強いボールはいっているんじゃないですかね」と話す。「ファウルも取れていますし、差し込んでアウトとかにもなったりしているので、あんまり長打を今年後半打たれていないので、そういう意味でもいいボールはいっているんじゃないかなと思います」。 ◆ カットボール 今季はカットボールがかなり良い。「速いカットボール、緩いカットボールとか自分で色々アレンジしながらやっているんですけど、それなりに自分が投げたいボールと投げているボールがコントロールできているし、特にうまくいっていないなという感覚はないです」。 カットボール、フォークは強弱をつけているとシーズン序盤の取材で話していたが、映像をチェックする中でこの打者は強いボールを投げた方がいいなど、イメージしてマウンドに上がっているのだろうかーー。 「ストライクゾーンにある程度投げに行く時と、低めにボール球にしなければいけないケースと色々あると思うんですけど、その中でボールの強さも自分で強弱をつけてやっていますね」。 今季はリリーフ陣で開幕から一軍で過ごしているのは国吉と鈴木の2人しかいない。「ここまで一軍にいられるんだったら最後までいたいなという気持ちは当然あります。最後までやっているといっても、途中抜けたピッチャーばかりなので、そのピッチャーたちの成績に負けないようにという思いもありますし、みんなで最後にいいシーズンだったなと言えるようになればいいかなと思います」。 ストライク先行の投球で活路を見出した国吉。クライマックスシリーズ進出を目指すチームのブルペンを最後まで支えていく。 取材・文=岩下雄太
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