ヤクルト・宮本丈と丸山和郁、榊原記念病院訪問で決意新た! 難病の子供たちと交流 1軍フル帯同とV奪回を誓う
ヤクルト・宮本丈内野手(29)、丸山和郁外野手(25)が10日、東京・府中市の榊原記念病院を訪問。入院して心臓疾患と闘う子供たちや心臓のリハビリテーションに励む人たちと約1時間交流した。 子供たちとはサインの贈呈、写真撮影などで交流。重度の心臓疾患で入院を続けている姿を見た丸山和は「あれだけ小さいのに自分たちよりつらい思いをして、それでも頑張っているんだなと思うと、自分たちも、もっともっと頑張らないといけないなと本当に強く思いました」と思いを吐露。手術を控えた女の子に「手術頑張れ!」と色紙にメッセージを書いて渡し「うれしそうに、にっこりしながらもらってくれたので、うれしかった。僕らが少しでも力になれればいいなと思いますね」と振り返った。 榊原記念病院には、2023年12月に日本で初めて「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム榊原記念病院(DMFR榊原)」が設置された。先天性の心疾患をかかえた子供たちは手術後の療養が長期間に及び、親は付き添って夜間も一緒にすごすことが多い。家族の安息や休養を取る場所確保するために作られたのが「DMFR榊原」だ。ソファやキッチン、飲食スペース、マッサージチェアなどが完備されてリラックスできる空間となっており、全てが寄付と募金、ボランティアで運営されている。 子供たちと触れ合った宮本は「喜んでくれていてうれしかったですね。きっかけってすごく大事だと思うので、また頑張ろうと思ってもらえたなら、来させてもらってよかったなと思います」と振り返り、「DMFR榊原」を始めとしたチャリティーの活動についても「そういうことができる選手になりたい」と意気込みを明かした。 チームは今季、2年連続リーグ5位と低迷。宮本は60試合、丸山和は96試合に出場した。2選手が活躍すれば、チーム力も上がり、3年ぶりのV奪回も見えてくる。子供たちの笑顔を見て、リハビリに励む人たちからのエールを受けて、さらなる活躍を目指す。 宮本が「こういうところで力を与えられるのであれば、プロ野球選手になってよかったなと思います。リハビリしている人に、『元気になったら神宮球場に遊びに来てください』と言ったので、来年は神宮で活躍している姿を1試合でも多く見せられるようにしたいですね。来た試合にいなかったら駄目なので、一年間けがなく、フル帯同できるようにしたいです」と決意を示せば、丸山和も「子供たちもあれだけ頑張っているので、自分も弱気になれないし、弱音を吐けない。そういう人たちの分ももっともっと頑張って、来年は優勝報告や、もっといい報告をして、元気や勇気を与えられたらなと思います」とV奪回を誓った。
神宮で躍動している姿を届ければ、必ず喜んでくれるはず。そう信じて、来シーズンに挑む。(赤尾裕希)