「テレビとSNSはミックスすればいい。テレビは質的公平性を」橋下徹氏“オールドメディア”に物申す
兵庫県の斎藤知事をめぐっては、報道、その後の兵庫県知事選挙も含めて、「テレビ= オールドメディアの敗北」という声も聞かれました。 27日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹さんは「テレビメディアは質的公平性を意識して責任をもって放送すべき」としたうえで、「テレビとSNSはうまくミックスしてもらいたい」と述べました。
■「『選挙期間中に報道をやめる』ことをやめなきゃいけない」
【橋下徹さん】「役割分担であって、テレビの存在意義は充分あると思いますよ。ネットは深く掘り下げていく、時間無制限で。テレビメディアの場合には時間があります。法律で縛られているわけではないと思っています、自主規制だから。そうは言っても、テレビ業界は法律を頭に入れながら放送している。 これが(テレビとネットが)ミックスすればいいと思うんです。今回の兵庫県知事選で一番残念だったのは、次の来年7月の参議院選挙でテレビメディアが大きく意識を変えなきゃいけないのは『選挙期間中に報道をやめる』ことをやめなきゃいけない。 選挙期間中に公平性の名のもとに、ある意味面倒だから情報の発信を控えるところがあったと思う。 テレビマンの『我々は放送法があるから言いたいことが言えないんです』。これは大嘘だと思いますよ。だって自主規制なんですから。 だから選挙期間中、これからSNSの情報がものすごく重要になってくると思うんです。でも間違いがあったり、裏どりが不十分だったりする情報があると思う。その時にテレビメディアがSNSとキャッチボールすればいい。 選挙期間中は色々な情報が出回っていて取り上げると候補者にとって有利不利になる。不公平だと言われるかもわからない。でもテレビメディアは責任を持って放送すべきだと思います」
■テレビは質的公平性で信用を
(Q報道のバランスの取り方について) 【橋下徹さん】「究極的には地上波全体だと思いますよ。まずは局全体で、しかも時間的公平性(放送内容における時間を公平に扱うこと)じゃなくて質的(放送内容における)公平性で。作る側としては"質的公平性”がめちゃくちゃ難しいから、時間的公平性になるわけですよ。候補者が10人で出てきても、10人とりあえず呼ぼうと。 これだとSNSの情報に負けちゃうと思うから、テレビ局はしっかりと責任をもって、『今回候補者はこの4人に絞ります』とかね。時間的なバランスがアンバランスになっても、『ほかの番組で調整します』としっかり言っていく報道を参議院選挙でやらないと、本当に信用をなくしていくと思います。 兵庫県知事選のときにキャッチーな話題に飛びついたところもあったでしょ、テレビが。それをSNSが批判して、でもSNSでは県民局長の問題についても虚偽情報が流れたことに間違いないから、うまくミックスしてもらいたいですね」 (関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2024年12月27日放送)
関西テレビ