【阪神】藤川球児監督「うちの最高の投手の一人」世界一軍団との一戦に今季13勝の26歳を先発指名 大谷へリベンジ誓う
阪神・藤川球児監督(44)が7日、来年3月16日のドジャースとのプレシーズンゲーム(東京D)の先発に才木浩人投手(26)を指名した。甲子園で行われたエースコック社の「夢の投球体験イベント」の参加前に、クラブハウスに訪れていたエース右腕に通達。「『“プレミアチケット”だからどうしようかな? お前しかいないよな』と言ったら『喜んで』って。うちの最高の投手の一人なんで」と、満面の笑みで明かした。 才木にとっても、申し分ないリベンジの舞台になる。昨年3月6日のWBC前の侍ジャパン強化試合(京セラD)で、大谷に左膝をつきながらの本塁打を許した。その悔しさを糧に今季は13勝を挙げ、日の丸を背負ったプレミア12でも活躍。以前に「ワールドチャンピオンになったチームが相手。主力に投げたい気持ちはあります」と名乗りを上げていただけに、米大リーグ経験者の指揮官は「本人も『大谷選手にやり返したい』ということを言っていたので」と気持ちをくみ取った。 もちろん、世界一軍団相手に大黒柱の投入だけでは終わらない。「ガチンコじゃない方がおかしいでしょ? 世界一熱いタイガースファンと一緒に世界一強いチームと戦うんで、それはベストオーダーで」と断言した。タテジマ戦士に「一生で1回あるかないか」の貴重なマッチアップを無駄にさせない。(小松 真也) ◆23年3月6日(京セラD) 日 本 004 040 000-8 001 000 000-1 阪 神 (日)山本、高橋奎、松井裕、湯浅、栗林―中村、大城卓 (神)才木、富田、加治屋、西純―梅野、坂本 [本]大谷1号3ラン(才木・3回)2号3ラン(富田・5回)近本1号(山本・3回) 【VTR】両チーム無得点で迎えた3回、日本はヌートバーの中前適時打で先制すると、大谷が2死一、二塁で才木のフォークを右手一本、最後は左膝をつきながら中堅右の3階席へ3ランを放ち、一挙4点を奪った。その裏に阪神は近本の一発で1点を返したが、5回にも大谷がバットを折りながら富田から3ランを放つなど4点を奪い、試合を決めた。
報知新聞社