「60歳からの人生を楽しみたい」元とらばーゆ編集長が60代で新築住宅を建てた理由 東京&神奈川県三浦市で二拠点生活
お金の問題はどうだろうか。 「書籍『Die With Zero』がヒットしていますが、私も死ぬときまでにお金は全て使い切ってしまおうって思ってるんです。一応、老後資金、起業資金としてある程度蓄えはありましたが、ドル建ての年金など一部の貯蓄を“そんなにいらないんじゃない”と解約しました。実は、60歳って支出がすごくコンパクトになる世代でもあるんです。子どものいる家庭であれば、最も支出が多いのは子どもの教育費のかかる50代で、それを過ぎれば不確定要素は減るんです。これからもできるだけ長く働き続けるつもりですし、年金がいくらもらえるようになるかも分かっているし、なんとかなるなと思いました」
住まいを変えれば夢も実現。新たに”したい”も生まれてくる
三浦市に拠点を構えて以来、やりたいことが実現でき、さらに新しい”やりたい”が生まれているという河野さん。 例えば、愛犬のハナちゃんを迎えること、夫と2人でゆったり時間を過ごすこと、釣りやSUP(サップ)など新しい趣味を始めること、新たなコミュニティをつくること。さらには、この場所を何かしらのワークショップの場として活用したいし、地元の農家さんと仲良くなって畑仕事もしてみたいーー情熱は増すばかりだ。 「場所を変えれば否応がなく新しいことを始めるでしょう。むしろ始めないともったいない。二拠点を持つことは人生の豊かさが2倍になると実感しています」 この住まいをきっかけに家族に迎えたハナちゃんは、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグとゴールデンドゥードルのミックス。「ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグという犬種は、もともとポルトガルの漁師さんの犬らしく、泳ぎが上手。海での暮らしを一緒に楽しめるはず」
もともと自生していた樹木を活かし、木立の合間から水辺が見えるように。外ごはんを楽しむため、ベンチとテーブルを設置。SUP用のボード置き場もつくっている。
海遊びから帰ってきたら、人も犬もそのまま身体を洗えるよう、外からバスルームに直行できるドアを設置。
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