「老人ホーム選び」は50代から始めないと遅い!老後に笑う人と泣く人の決定的な差とは
軽度から重度まで、要介護のレベルに合わせて老人ホームを移動する人は多いものです。自宅を出て、介護レベルが軽度から重度になるのに従って数回転居するケースもあります。しかし中には、始めから自分に合った老人ホームを選んで最期まで幸せに過ごせる人もいます。いったいいつから、どんな準備をすればいいのでしょうか。実は、リタイアしてから探し始めるのでは遅いのです。(生活経済ジャーナリスト 柏木理佳) ● 老人ホーム難民が急増中 「終の棲家」探しは50代から 高齢になると、家探しに苦労します。若い頃に購入した一戸建てやマンションでは、足腰が弱ったりして自力で生活するのが難しくなってきます。また賃貸住まいの場合は、身元引受人がいなくなったり、住居建替え時の賃料アップに対応できなかったりという理由で、退去させられる人が増えています。突然倒れてそのまま部屋で他界でもされたら資産価値が下がるため、不動産業者から貸し渋りに遭う高齢者も少なくありません。 日本が未曽有の高齢化社会に突入した今、自宅を出て施設へ入る人が急増しています。まずは入居がスムーズなシニア向けの賃貸住宅を選ぶ人が多いですが、その後介護レベルが軽度から重度へと移行するたびに、介護のレベルにあった老人ホームや施設に転居する例も多く、それなりに負担がかかります。実際、多くの高齢者が介護のレベルや自分の性格に合う居場所を探し続けて転々としているのです。それでは「幸せな老後」とは言えないでしょう。 しかし中には、いずれ認知症になり自分で判断できなくなることを見込んで、50代から施設や老人ホームを調べ、60代を迎えると共にタイミングよく入居し、最期まで幸せな暮らしを維持できる人もいます。そこには、いったいどんな差があるのでしょうか。 実は、老人ホームや施設は、介護が必要になってから選ぶのでは遅すぎます。幸せが維持できる住居は現役時代から探しておくことです。「幸福度の高い終の棲家」はどのように選んだらいいのか、その実態を詳しく検証していきましょう。