「老人ホーム選び」は50代から始めないと遅い!老後に笑う人と泣く人の決定的な差とは
まず、シニア向け賃貸住宅について見てみます。ヘーベルハウスなどのメーカー建築の住居に入る場合、毎月10万円から15万円が相場です。40平米余りで2人部屋の場合、東京都町田市の町田駅から500メートルの部屋で月12万円、千葉県船橋市の船橋駅から徒歩5分の場合は月15万円です。少し広くなって50平米余りの部屋は、東京都豊島区の駒込駅から徒歩5分の場合は月22万円ですが、埼玉県朝霞市の朝霞駅から徒歩13分だと月15万円です。 そこには、一定時間、部屋に動きがないと警備会社に通知が行くようなシステムなどが備わっていて、バリアフリーやセンサーで管理されています。軽度の要介護の場合も、自分で訪問ヘルパーを依頼するなど工夫すれば住めます。 自由度が高いので、駅近のシニア向け賃貸住宅は建築されるとすぐ入居者が決まります。ここ10年ほどで急に増えたので、築浅物件が多いのが魅力ですが、値段は一般的な賃貸マンションと変わらず、年金暮らしには高いと感じるかもしれません。部屋のキッチンで料理する点などは変わらないので、警備会社と契約したり、病院の近くに住んだりするなど工夫して普通のマンションに住み続けられたら、それに越したことはありません。 ● 思わぬ嬉しい家賃補助も 月10万~15万円とお手頃な物件 中には5万~10万円で補助もあるなど、安く借りられるものもあります。基本は年金の範囲内で生活できるのが理想ですから、家賃をどれだけ抑えられるかは、生活の質に関わってきます。 家賃を安く抑えるには、夫婦どちらかが60歳以上だと入居できる住宅供給公社や、UR都市機構の高齢者向け優良賃貸住宅があります。URが提供する住宅には、特別設備改善住宅、シルバー住宅、シニア賃貸住宅などがあり、月5万円から10万円となっています(都心では20万円以上で家賃の1年分の保証金を求めるところもあります)。 生活援助員が安否確認することもありますし、所得が一定以下だと、国や自治体などから数10%の家賃補助を受けられることもあります。50平米で少し高い10万円ほどの横浜市や千葉市のURシニア賃貸住宅(ボナージュ)では、生命保険会社や信託銀行などと提携し、終身年金保険からの年金を家賃の支払いに充てる制度もあります。 ただ、確かに家賃は安めですが、一部を除いて昔からある大型の団地をリフォームしたものもあり、やや古い物件が多い印象があります。これらはバリアフリーや呼び出しボタンがついていますが基本的には自立していることが前提です。