【ヤクルト】ドラ4田中陽翔、レジェンド宮本慎也氏プレゼントのグラブ持参「GG賞をとれたら」
レジェンドのグラブで守備職人の道を歩む。 ヤクルトのドラフト4位健大高崎・田中陽翔内野手(18)が6日、埼玉・戸田市内の選手寮に入寮した。 元ヤクルト宮本慎也氏(日刊スポーツ評論家)からプレゼントされたグラブを持参。昨夏の甲子園後からなじませる新相棒で「修理に出してもずっと使っていこうと思っています。堅実な守備でゴールデングラブ賞をとれたら」と思い描いた。 宮本氏の長男恭佑(東海大菅生)と小学生時はスワローズジュニア、中学生時は東練馬シニアでチームメートだった縁で、親交があった。繰り返し教えられた「キャッチボールを大事にしなさい」を普段から意識し、コントロール、回転と確認する。宮本氏のユーチューブも参考に技術、野球観も磨いてきた。優勝したセンバツ後も、ゴールデングラブ賞計10度の名手から祝福された。 そのグラブには「球道即人道」との刺しゅうがほどこされる。PL学園を6度の全国制覇に導いた中村順司氏の言葉で、宮本氏の座右の銘。野球で歩む道は人の道そのもの、との意味が込められる。宮本氏からは「あいさつをしっかりする」とも強く教えられた。 1年目は「けがをしない」と体作りに重点を置く。昨夏の甲子園から体重は7キロ増の90キロと鍛え、プロの世界に備えてきた。将来は宮本氏の現役時代の背番号「6」の継承も目標。少しずつチームの屋台骨となっていく。【上田悠太】