太い脚・大きなヒップで輝く女性選手たち 美ボディ大会部門「ウェルネス」の裾野広がる【プレイバック2024】
今年からJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)および、マッスルゲート(コンテスト選手の登竜門イベント)で「ウェルネス」カテゴリーが採用された。 【動画】ボリューミーな脚・尻で表現する美 世界選手権ステージムービー 同カテゴリーは太ももやヒップなど、下半身の筋量が重視される部門。他の女性カテゴリーとはやや異なる審査基準が設けられている。
その注目度の高さを象徴するように、昨年までボディフィットネス(筋量重視かつ立体感や女性らしさなどトータル要素が求められる部門)で国内3連覇、世界選手権優勝と輝かしい実績を残してきた大谷美咲がカテゴリー転向を表明した。
動向に視線が集まる中、7月18日の「SPORTEC CUP2024」、9月1日の「オールジャパン・ウェルネス・チャンピオンシップス2024」で極太の脚・大きな臀部を搭載したボディを披露して見事優勝。力強さと美が融合した新境地で、ウェルネスの人気向上を予感させた。 海外のコンテストで人気を博し、国内でも一部の団体では審査が行なわれていたウェルネス。実施団体の増加により、今シーズンだけでも数々のスター候補が現われている。 オールジャパン選手権の163cm超級を制した岸野悠佳は、バレーボール選手として培ってきた筋肉質な体で本領発揮。頭ひとつ抜けた下半身の筋量を見せつけ、観客席からどよめきの声が上がるほどのインパクトを残した。絞りに課題が残ると自己分析しており、来年はさらに洗練されたボディを見せてくるはずだ。
筋トレインフルエンサー・ブラマジ田中(田中美緒)も、上記のふたりに迫る活躍を見せた。SPORTEC CUPでは大谷に続く準優勝。オールジャパン選手権でも岸野に次ぐ銀メダルと頂点まであと一歩。大会後には「まだまだ、すべてが足りない!」と向上心を見せており、来年もトップ戦線を賑わせてくれるだろう。
日本開催となったIFBB女子世界選手権(12月17日~19日)では女王・大谷も一歩及ばず準優勝という結果に。海外選手が誇るサイズ感は壁だが、来年はそれを乗り越え日本人金メダル1号が現われるかも注目ポイントだ。 筋肉がしっかりついてカッコよく、それでいて女性らしい。ウェルネスに挑む選手たちのボディが放つ魅力は、女性のトレーニング人気をさらに高める一助になるかもしれない。
文/森本雄大 写真/木村雄大