【オリックス】イケメン不足で女性ファン減少の危機 〝オリ姫戦略〟見直しも
オリックスが〝オリ姫戦略〟見直しの必要に迫られている。4連覇を目指した2024年はまさかの5位に転落したが、観客動員は214万9202人と過去最高を記録し〝連覇余波〟で大健闘した。 そんな中で心配されるのが25年の女性ファンの減少だ。これまで「オリメン」投票や「B COOL」「B CUTE」の韓国アイドル顔負けのビジュアル戦略が大ヒット。オリ姫拡大に成功し、24年は楽器演奏するミュージシャン風の動画を作成して「かっこいい」アプローチを継続させている。 ところが、絶対エースの山本由伸、山崎福也が移籍し、山崎颯一郎、山岡泰輔も故障で不在期間が長く、中川、宗、福田も出場機会が激減。特に痛恨だったのがイケメン代表格の山崎で、コンディション不良から一軍登板はわずか7試合。山岡も故障で開幕から二軍暮らしが続き、こちらも6試合にとどまった。 球場に行っても〝主役級〟選手がいない寂しい状態が続いたことで「女性ファンが少なくなってきた。この2人がいないのは痛かった。やはり選手に特化するキャンペーンはリスクがあるということ」(営業関係者)と今後の企画の見直しを迫られ「〝推し〟のサイクルも早い。3年たてば変わっていく時期。もう方向転換しないといけないかもしれない」とこぼしている。 女性ファン獲得は集客の大きなポイントだが、熱しやすく冷めやすい側面もある。今をときめくK―POPアイドルも人気のサイクルは早く、露出が減ればなおさらだ。イケメン戦略継続でオリ姫離れを阻止するのか、それとも新機軸を打ち出していくのか。
西山俊彦