聖徳太子弟の墓を公開 空堀に排水溝築く
宮内庁は2日、聖徳太子の弟・来目皇子(603年没)の墓として管理する塚穴古墳(大阪府羽曳野市、方墳)の発掘現場を考古学研究者と報道陣に公開した。古墳をとりまく堤を貫く排水溝が見つかり、宮内庁の担当者は「古墳と堤の間にある空堀に水がたまらないための工夫とみられる」と分析している。 羽曳野市によると、塚穴古墳は7世紀前半に築かれた1辺約54メートルの方墳。これまでに市は古墳周辺を発掘しており、大規模な土手が古墳を囲んでいたことが判明している。 宮内庁は、排水施設工事の事前調査として墳丘や周辺の7カ所を調査。そのうち1カ所で堤を貫くように造られた地下排水溝が見つかった。