【筆ペンで気軽に水墨画3】四季折々の草花や生き物に挑戦。「ゆきだるま」「鶴」「椿」「富士山」の描き方
日本のみならず、近年は海外でも人気が高まっている水墨画。「奥が深くて難しそう」と感じる人でも大丈夫です。肩ひじ張らず気軽に取り組める「筆ペン水墨画」の愉しみを教えます(画◎小林東雲 構成◎浦上泰栄 撮影◎本社・武田裕介) 味わいが一気に深まる「濃淡」「にじみ」「かすれ」「ぼかし」のテクニック * * * * * * * ◆ステップ3)季節の題材を描いてみよう 四季折々の草花や生き物、風物は水墨画に欠かせない題材です。これらを描きながら、点、線、面の技術を身につけましょう 【雪だるま】 シンプルな曲線は水墨画の基本。初心者でも描きやすく、円を描く練習に最適 ポイント:曲線の幅を(細く・太く)変えて描くと、雪だるまらしい温もりが出る
【鶴】 長寿や夫婦円満の象徴として知られ、縁起の良い生き物である鶴。やさしい線を描く題材として適している ポイント:筆の側面を紙にこすりつけ、穂先を割って「かすれ」を出すと、鳥の尾羽らしくなる
【椿】 「面」の技術を習得すると題材の幅が広がる。椿の花びらと葉で、「面」の筆運びを学ぼう ポイント:花びらと葉は筆の側面を使う「面」の筆遣いで丸く描く
【富士山】 水墨画の題材として一度は挑戦したい富士山。立体の描き方を習得しよう ポイント:一つの面に影をつけると、光と影のコントラストが生まれ、題材が立体的に見える (構成=浦上泰栄、撮影=本社・武田裕介)
小林東雲