「紆余曲折」したその先にあるものってめっちゃおもしろい―地獄も見た野田クリスタルの芸人人生“これまで”と“これから”
2022年は“すり減ってきたもの”をもとに戻したい
――2022年の抱負は? 野田クリスタル: 2022年にやることは、だいぶ固まっているかな。2021年は忙しくて、何もしていないっていうか何もできなかった。去年はジムを作ったり、ゲームを出したりしたんですけど、本腰を入れてない状態。ジムはけっこう人任せになってるし、ゲームにもちゃんと向き合いたい。あとは失った筋肉を筋トレで取り戻すことですね。だから失ったものなくなったものを取り戻すのが2022年かもしれない。すり減ってきたものを一回もとに戻してって感じですかね。僕、時間あると、すごい生き生きする人間なんです。時間があれば、今年は今年で、こんなことやりたい。あんなことやりたいっていうのがまた出てくるのかなって思います。 ――お笑いに関してはどうですか。 野田クリスタル: 漫才とコントをやり続けはするんですけれども、僕の中ではジムもゲームもお笑いなんです。お笑い芸人がジムをやる、ゲームをやる、お笑いから派生しているので、お笑いの行動。漫才、コント、大喜利とかいろいろあるけども、それを伸ばすだけがお笑い芸人じゃない。そこ以外もお笑いにはあると思っていて、それを見せるのが楽しい。これまでの芸人のあり方を否定する気はまったくないですけど、やっちゃダメが多くなっていくと、つまんなくなってくる。やってもいいんだというのを切り開くから、どんどん自由になってくるし、そこが芸人の強さだと思います。 ----- 野田クリスタル 芸人。1986年、神奈川県生まれ。ピンとして『R-1ぐらんぷり2020』優勝、マヂカルラブリーとして『M-1グランプリ2020』優勝。ライブやテレビで活動するほか、マッチョ芸人としてジムを開設したり、独学で習得したプログラミングで「野田ゲー」を開発するなど多方面で活躍。Nintendo Switchから「スーパー野田ゲーPARTY」が発売中。