【2023年度Wedge ONLINE人気記事10選】新年度までにビジネスパーソンが読んでおきたいおすすめ記事まとめ
5:処理水問題で実は焦る中国 日本は毅然とした対応を(2023年9月5日)
(写真:AP/アフロ) 8月24日に開始された福島第1原発関連の処理水の海洋放出をめぐって、中国側の異常な反応が目立つ。中国側は今年1月あたりからこの件について言及を開始し、すでに更迭された秦剛前外相も、今年3月の就任記者会見で明確に言及している。以降、処理水の海洋放出については、その安全性が科学的かつ客観的に担保されているにもかかわらず、中国側は日本に対する一方的で非科学的な論難を、次第にエスカレートさせてきた。 おそらく中国側が処理水について言及をはじめた背景には、日本が米国主導の対中半導体規制に協力し、また、台湾情勢についても中国の武力介入を許さない姿勢を明確化するなかで、対日牽制のカードとして利用する意味合いがあったと推測される。しかし、これは結果として中国にとっての悪手となった――。
6:サンマはどこに消えた?日本人が知るべき事実(2023年9月20日)
写真の光は、日本の漁船から撮影した、外国船の集魚灯です。光に集まる習性を利用してすくい獲るのが、サンマ棒受け漁です。想像がつかないかも知れませんが、公海上の狭い漁場で、日本漁船も含めた各国の漁船が、少なくなったサンマを狙って日々ひしめき合って操業しているのです。 かつて毎年8月末頃から1尾100円前後で、売り場を埋め尽くしていた秋の風物詩サンマ。しかしながら、その光景はすでにありません。「今年こそは!」と期待しても、すでに諦めている方は少なくないはずです。 価格がクロマグロの初セリ価格のようになったサンマ。恒例の初セリ、2023年1月5日の豊洲市場でのクロマグロ(1尾212キロ)の初セリ価格は、キロ17万円でした。一方で23年8月19日の札幌市場でのサンマ(1ケース・約3キロ)の初セリはキロ23万円と、クロマグロの初セリのキロ単価を超えています――。
7:「問題はゼネコン側にある」ベテラン大工が語る建設業界(2024年1月6日)
「現場の課題と仕事の醍醐味とは?」。この道30年のベテラン大工の本音に迫る。 片山淳一さん(仮名)50代・大工 私が建設業界に入ったのは、学生時代のアルバイトがきっかけです。当時はバブル景気の真っ只中で、今と同じように職人が不足していた。学生バイトにも1日1万2000円を支払ってくれたほど。現場にはいい人が多くてね。だから一般企業には就職せず、大工の道に進むことにしました。昔も今も大卒の職人なんて珍しいです。今となってみれば、人生を間違ったのかもしれません(苦笑)。 大工をやって30年以上経つので、現場の職長を任され、若い人を教える機会も増えています。でも日当は1万8000円です。残業すると少しは増えますが、学生バイトの30年前とそんなに変わらない。業界以外の人は驚くでしょう。これが建設現場の現実です――。