【2023年度Wedge ONLINE人気記事10選】新年度までにビジネスパーソンが読んでおきたいおすすめ記事まとめ
8:このままでは日本人の手で日本の漁業が滅びる(2024年1月15日)
昨年末、2024年度予算が閣議決定した。うち水産予算は前年度補正を併せて3169億円と、過去最高だった前年の3208億円(前年度補正含む)をやや下回るものの、3100億円台を維持した。18年度まで水産予算は2300~2400億円程度であったが、同年末に国会を通過した漁業法の改正に歩調を合わせ、予算は一気に増額した。 漁業法の改正で目指されたのは、科学的な資源管理に基づく水産資源の回復と水産業の持続的な発展であると言える。これまで国が資源評価対象としていたのは計50魚種で、漁獲総枠(「漁獲可能量(Total Allowable Catch: TAC)」と呼ばれる)を決めて管理を行っていたのは8種に過ぎなかった――。
9:世界で唯一、自ら損をする日本のズワイガニ漁 このままでは千載一遇の好機を逸する(2024年1月23日)
2023年の年末カニ商戦は好調でした。これはカニの輸入価格が大幅に下がったことにあります。大幅に下がった理由は、米国が2023年6月下旬からロシアのウクライナ侵攻の制裁として、ロシア産水産物の輸入禁止に踏み切ったためです。 このため、ヒートしていた国際買付け競争が落ち着き、タラバガニも含めカニの輸入価格が大きく下がったのです。しかし、現在の状況は一時的に過ぎません。 このままでは需要増加による買付け競争再開で、価格は再び上昇傾向になるでしょう。そこで、ポテンシャルはあるものの、とてももったいない国産ズワイガニの資源管理の話をしましょう。 下のグラフは、毎年輸入の主力を占める、ロシア産の冷凍ズワイガニの価格推移です。ロシア産ズワイガニの比率は2023年(11月までのデータ)で全体の約7割と最大です――。
10:【フィギュア】羽生結弦「RE_PRAY」で見せたプロの仕事 なぜ、彼はこんなにもストイックになれるのか?(2024年2月20日)
魂がこもった約2時間半の熱演だった――。2014年ソチ、18年平昌でオリンピック(五輪)2連覇を果たしたプロスケーターの羽生結弦さんの初の単独ツアー公演「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd ”RE_PRAY” TOUR」が19日、横浜市・ぴあアリーナMMで千秋楽を迎えた。 昨年11月の埼玉、1月の佐賀、そして17日から始まった横浜を合わせた全6公演を全力で駆け抜けた。メディア公開された19日も、一瞬たりとも気を抜かず、精根を使い果たすほどのパフォーマンスで、ゲームの世界観を通じ、命についても問う壮大なストーリーを演じ切った。 あいにくの悪天候に見舞われた2月19日午後の横浜は、雨脚が強くなっていた。JR桜木町駅からぴあアリーナMMへと続く道を、多くのファンが歩みを進めていた――。
WEDGE編集部