【2023年度Wedge ONLINE人気記事10選】新年度までにビジネスパーソンが読んでおきたいおすすめ記事まとめ
2:中国が仕掛けたEV蟻地獄に陥る欧州、日本の行方は(2023年6月22日)
電気自動車(EV)が売れている。中国ではバッテリー稼働(BEV)とプラグイン・ハイブリッド(PHEV)を合わせたEV乗用車の月間販売台数が今年3月から50万台を超え、販売される乗用車の3台に1台がEVになった。 欧州主要国、独英仏では、販売される乗用車の5台に1台がEVになっている。5月の世界のEV乗用車の販売台数は、100万台を超えたはずだ。 22年の世界の自動車の販売台数は約8200万台。国際エネルギー機関(IEA)によると、EV乗用車の販売台数は約1020万台。トラックなどの商用車を含めるとEV車は1050万台になり、シェアは12%を超えた。 中国と欧州の乗用車市場に米国の乗用車、SUV、ピックアップトラック市場を加えると、3市場は世界の約7割のシェアを持つ規模になる。EVのシェアが大きい中国と欧州だけで世界市場の約5割だ――。
3:馬鹿にできない時間の節約、容量16キロの洗濯機から透けて見える日本(2023年8月16日)
洗濯機の対応容量は、今、最大はどれくらいか、ご存じだろうか。日本市場で売られているモデルの最大容量は、タテ型が14キロ、ドラム式は12キロだ。14キロのタテ型は、アクア社の1モデルだけなので、12キロが最大といってもいいかもしれない。 洗濯物は1人1日、1.5キロが目安。中身はワイシャツ1枚、肌着1枚、トランクス1枚、綿パンツ1本、タオル2枚、靴下1足、パジャマ上下1組。1日の洗濯量は、カップルなら3キロ。子どもが2人いると6キロとなる。結構な量だ。 そして洗濯は、毎日やりたくない家事の代表例。洗濯自体は洗濯機が頑張るとしても、干さなければならないし、取り込み、畳み、収納しなければならない。それだけならまだしも、ワイシャツ、ハンカチなどはアイロンをかけなければならない――。
4:知ってほしい建設現場の実態 分かってほしい私たちの仕事を(2023年8月21日)
海外パビリオンの建設遅れで、大阪・関西万博の開催(2025年)を危ぶむ声が増えてきた。関係者からすれば悩ましい問題だが、建設の側からすると「チャンス」だとも思える。それくらい、建設現場には、人材も、工期も、予算も足りていない。そのことを多くの人に知ってもらう機会になるかもしれない。 24年から残業規制が強化される。施行まで5年の猶予があったのに、何をしていたのか、という批判もある。しかし、人材は簡単に見つかるものではない。そもそも、残業規制で罰則を与えても、建設業特有の構造問題を解決することはできない。 建設現場は天候によって仕事の進捗が左右される。雨が降って工事ができなかった分、工期に合わせるために深夜、休日に作業をするのは当たり前だ。夏場の猛暑日になると、ニュースで「外出を控えてください」と呼びかけるが、「今日は気温が35度なので、現場は休みです」なんてことはありえない――。