マイクロストラテジー、1万5400BTCを買い増し──セイラー氏はマイクロソフトにBTC購入を勧める
ビットコイン開発会社マイクロストラテジーは、ビットコインを追加購入し、ビットコイン上限枚数のほぼ2%を所有するに至った。 同社は12月2日、1日までの1週間で、154億ドルを使って、1万5400ビットコインを平均価格9万5976ドルで購入したことを明らかにした。これにより、同社が保有するトークンは合計で40万2100枚、現在の価格9万5000ドルでは382億ドル相当となる。同社のこれまでのビットコイン平均購入価格は、5万8263ドルである。 同社によると、今回の購入資金は、同社の既存のアット・ザ・マーケット・オファリング(ATM)プログラムによる株式売却で賄われた。 同社のマイケル・セイラー(Michael Saylor)エグゼクティブ・チェアマンは1日に、月曜日の発表を予告していた。 A possible blue-green imbalance on https://t.co/Bx3917zeAK? pic.twitter.com/qXMJDEJQzD ― Michael Saylor⚡️ (@saylor) 2024年12月1日 SaylorTracker.com(マイクトストラテジーの保有ビットコイントラッカー)上でブルー(ビットコイン市場価格)とグリーン(全体のドル・コスト平均)に偏りが見られる可能性? マイクロストラテジーが保有する40万2100トークンは、発行上限枚数2100万の1.9%以上に相当する。
その他の展開
ナスダック100(ナスダック市場の金融を除く時価総額上位100社で構成される株価指数)の再編成が行われており、マイクロストラテジーが再編成後のインデックスに含まれるかどうかが1つの論点となっている。再編成に関する発表は12月13日に行われる予定だ。 セイラー氏は1日、マイクロソフトの取締役会で、分散戦略としてのビットコイン投資について3分間のプレゼンテーションを行ったとXに投稿した。 セイラー氏がシェアしたプレゼン資料によると、同氏は取締役会に対し、マイクロソフト社の日々の取引高がマイクロストラテジーをアンダーパフォームする中、現在のマイクロソフト社の財務戦略が同社を弱体化させていると語った。 11月27日現在でそれまでの直近5取引日の平均を取ると、マイクロストラテジーの220億ドルに対し、マイクロソフトの1日平均取引高は97億ドルとなっている。マイクロストラテジーの規模はマイクロソフトの2.5%に過ぎないにもかかわらず、両社のオプションの建玉数はほぼ同じである。 セイラー氏はマイクロソフトの取締役会に対し、「マイクロソフトがアウトパフォームするためにはビットコインが必要であり、マイクロソフトの債券はそのオプション市場と株式の流動性を損なっている」と述べた。 セイラー氏によると、マイクロソフトの取締役会は過去5年間で、配当や自社株買いによって2000億ドルの資本を放棄したという。これらの資金は、資産としてビットコインを購入するために使われた方が賢明だっただろうと、同氏は主張した。ビットコインは過去5年間で1200%以上も上昇しており、マイクロソフトは大きなチャンスを逃したことになる。 マイクロストラテジーの株価は2日に1.23%上昇し、年初来で450%の上昇を維持している。