就職氷河期世代のリアル…就活以外の道を選ばざるを得なかった人でもキャリア再構築は可能なのか
就職氷河期世代のキャリア再構築のための支援制度まとめ
人材不足への対策の一環としても就職氷河期世代に注目した政府は、2019年に就職氷河期世代の支援に動き出しました。ここからは政府や地方自治体の支援制度についてご紹介していきます。 ●厚生労働省運営「就職氷河期世代の方々への支援のご案内」サイト 就職氷河期世代への情報提供として、厚生労働省が運営している支援サイト「就職氷河期世代の方々への支援のご案内」があります。 同サイト内では、3つの支援について紹介されています。 1. 安定就職に向けた支援 雇用環境が厳しい時代に就職活動を行い、今も不安定な仕事に就いている人に向けて、正社員就職など安定した就職を目指した様々な支援を行っているハローワークについて紹介されています。 2. 就職実現に向けた基盤整備 現在仕事をしていない人に向けて、就職のための準備から職場定着・ステップアップまでの支援を行っている地域若者サポートステーション(サポステ)について紹介されています。 3. 社会参加に向けたプログラム 現在仕事をしておらず、ひきこもり期間が長い、生活が苦しい、安心出来る居場所が欲しい、働きたいけれども働くのが不安、のような人に向けて、社会参加や自立サポートを行うひきこもり地域支援センターや自立相談支援機関について紹介されています。 また、就職氷河期世代限定・歓迎求人を検索できるようになっており、【就業場所】【職種】【業種】【こだわり条件】で絞り込むことが可能です。書類選考がなく選考方法が面接のみの企業も多く、未経験でも応募しやすい点が特徴のようです。 ●各都道府県では独自の支援活動を展開 各都道府県主導でも、就職氷河期世代への支援活動は活発に行われています。全都道府県で情報が公開されているので、お住いの地域を参考にしてください。 都道府県プラットフォーム一覧 ここでは一部をご紹介します。 東京 就職氷河期世代を対象に「ミドル世代チャレンジコーナー」を都内6カ所のハローワークに設置し、正社員を目指す支援を行っています。ハローワークが主体となった就職面接会やキャリアデザインセミナーなども定期的に開催されているようです。 神奈川 かながわ就職氷河期世代活躍支援プロジェクトを展開し、1か月間の集中研修で正社員を目指すかながわジョブテラスや、県内の就職を目指すかながわ正社員就職フェアなど、独自のプログラムが多く用意されているようです。 大阪 府営住宅の空室を活用した住宅付き就職氷河期世代就職支援事業を展開するなど、独自の施策が行われていたようです(既に募集は終了しています)。また6月は毎週ハローワークにて企業の面接を受けられるなど、積極的な支援が見受けられます。 もし気になれば、お住いの地域の支援も調べてみてください。