東海村で放射性物質漏れか 作業員9人に影響なし、原因は「調査中」
日本原子力研究開発機構は30日午後、茨城県東海村にある核燃料サイクル工学研究所で放射性物質漏れを検知する警報が鳴ったと発表した。放射能漏れの可能性が高いという。 【動画】東海村の研究所で放射性物質漏れの警報 原子力機構が会見 同日夕に会見した同機構によると、午後2時24分ごろ、プルトニウム燃料第二開発室で9人が作業していたところ、放射性物質を検知する警報が鳴った。空気中放射性物質濃度の基準を超えていたため、現場の部屋を立ち入り制限区域に設定し、作業員らは隣の部屋に退避した。 その後の検査で、作業員は9人とも被ばくや人体汚染がないことが確認されたという。また外部への影響についても、排気モニターや敷地内のモニタリングポストなどの数値に変動はないとしている。 原因については、現段階では分からず「調査中」とした。