全国から注目「美食都市・帯広」食料自給率驚異の1200%超!農業王国…独自の食文化を紐解く
帯広駅から徒歩5分の「北の屋台」。 開設から23年経ったいま、帯広には欠かせない観光スポットに成長しました。 居酒屋からフレンチまで、十勝の食材を活かした20軒が軒を連ねます。
今回、話題のお店を訪ねてみました。 ジビエ料理のお店です。 食材のシカ肉はもちろん地元のものですが…
(宮永キャスター)「仕入れは?」 (煙陣 高木祐一店主)「狩猟免許と銃の所持許可があるので(シカを)自分でとる」 屋台で食べられる高木さん自慢の一品は、「エゾ鹿腿肉のたたき風」です。 (宮永キャスター)「おいしい。臭みがない。肉がさっぱりしていて食べやすいしやわらかいし。これはうまいな」
(中川町の男性)「良かったらお好きな物どうぞ」 こんなシーンがあちこちで繰り広げられるのも「北の屋台」ならではの醍醐味です。 (帯広市の男性客)「店主とも距離が近いし、隣に座った人と話したりおもしろい」 (中川町の男性)「(十勝は)飲食店も多様性があって農産物が供給地への距離が近いので、美食のマチに選ばれるのも納得」
(煙陣 高木祐一店主)「(農家から)この食材を使ってくれ、名前を入れてくれと。この食材の料理がおいしくなくて農家に恥をかかせるわけにいかない」 (北の起業広場協同組合 松下博典専務理事)「北の屋台は20軒あるので、3~4軒回る客もいる。十勝のおいしいものを食べてもらって、食べ歩いて楽しんでもらいたい」
料理人を育てる場にも…
帯広の人気レストラン、下川泉巳さんのお店です。 場所は「北の屋台」の目の前にあります。 実は下川さんは「北の屋台」から独立し、16年前に自分の店を構えました。
十勝の味を気軽に楽しんでもらいたいー 牛肉も長イモも、下川さんが選び抜いた十勝の食材です。 (宮永キャスター)「シャキシャキした感じも残りつつ、味はジャーマンポテト。不思議な味だがおいしい」
(アンナ・アンナ 下川泉巳店主)「(北の屋台では)ワインも注げば料理も作れば会計もしたり全てしなければならない。客との楽しい時間を作り上げる場所なので勉強になった」 「北の屋台」は十勝に根差した料理人を育てる場所でもあるのです。 帯広市が美食都市に選ばれた理由は、地元ならではの食文化を活かしたイベントや施設で地元の魅力を発信し、地域経済にも大きく貢献しているからなんです。