「運動引き継ぐ“心の被爆者”を…」ノーベル平和賞を授賞した被団協 被爆2世が核廃絶を訴え続ける決意新たに
年々被爆者が減る中、父から聞いた体験を自ら証言する機会も増えてきた大村さん。直接経験していないことを証言することへの葛藤も、初めはあったと話します。 大村さん(12月4日): 「本当に被爆の実相というのは知られていないと、世界に。今の危険な核戦争の状況を目の当たりにすればするほど、それを押し戻すために1番説得力がある被爆体験を語るのが大事なんだろうなと思う。戦争だとか核戦争に対する、それを何とか防ぎたいという思いですよね」 まもなく被爆から80年ですが、核なき世界への取り組みは改めて注目を集めます。大村さんは、被爆2世の自分たちだからこそ、核廃絶の必要性を訴え続けなければいけないと決意を新たにしています。 大村さん(12月4日): 「私たち被爆の体験を直接聞ける最後の世代ですということはよくあるんだけど、そこで終わっては継承にならないんですよね。被爆の体験を聞いて、自分も被爆者の運動を引き継いで頑張りたいと思うということは、まさに心の被爆者というのはそういうことだなと」