米国株式市場=上昇、ダウ・S&P1週間ぶり高値 エヌビディア反発
Abigail Summerville [21日 ロイター] - 米国株式市場は値動きの荒い展開の中、上昇して終了。ダウ工業株30種とS&P総合500種は1週間ぶりの高値を付けた。 顧客管理ソフト大手セールスフォースが証券会社3社の目標株価引き上げを受けて3.1%上昇し、ダウを押し上げた。 前日の決算発表後に下落していた半導体大手エヌビディアは反発し0.5%高となった。同社は第3・四半期(8─10月)決算と第4・四半期の売上高見通しが市場予想を上回った。 アメリプライズ・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、アンソニー・サグリンベン氏は「エヌビディアの決算は非常に良かった。一部の予想はそれを上回っていたため失望を誘ったが、人工知能(AI)とエヌビディアのファンダメンタルズは引き続き絶好調で、来年の見通しも明るい」と指摘した。 フィラデルフィア半導体指数は1.6%上昇した。 アルファベットは4.7%下落して4週間ぶりの安値を付けた。米司法省が20日、同社傘下グーグルの検索市場独占を解消する是正策として、ブラウザー(閲覧ソフト)「クローム」の売却や検索結果の競合他社との共有などを求めた。 同社株の下げが重しとなり、通信サービスは1.73%安とS&P主要セクターの中で最大の下落率となった。公益事業は最大の上昇率を記録し、上げを主導した。 アマゾン・ドット・コムは2.2%下落。同社がマーケットプレイスで自社製品を優遇しているかどうかを巡り、来年に欧州連合(EU)の調査に直面する見通しだという報道を受けた。 四半期決算が好調だった農業機械大手のディアは8%上昇。通期の製品売上高見通しを上方修正したスノーフレイクは32.7%の大幅高となった。 市場ではウクライナとロシアの地政学的緊張が注視されており、原油高を背景にエネルギー株は0.8%上昇した。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.17対1の比率で上回った。ナスダックでも1.99対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は153億2000万株。直近20営業日の平均は145億5000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 43870. +461. +1. 43538. 44020. 43345. 35 88 06 70 31 58 前営業日終値 43408. 47 ナスダック総合 18972. +6.28 +0. 19072. 19110. 18714. 42 03 78 89 06 前営業日終値 18966. 14 S&P総合500 5948.7 +31.6 +0. 5940.5 5963.3 5887.2 種 1 0 53 8 2 6 前営業日終値 5917.1 1 ダウ輸送株20種 17172. +169. +1. 01 53 00 ダウ公共株15種 1075.6 +20.5 +1. 5 8 95 フィラデルフィア 4963.0 +78.8 +1. 半導体 5 1 61 VIX指数 16.87 -0.29 -1. 69 S&P一般消費財 1728.4 -5.22 -0. 6 30 S&P素材 587.47 +6.97 +1. 20 S&P工業 1187.2 +14.3 +1. 5 9 23 S&P主要消費財 878.64 +10.7 +1. 4 24 S&P金融 833.49 +10.4 +1. 7 27 S&P不動産 273.99 +1.75 +0. 64 S&Pエネルギー 737.99 +6.04 +0. 82 S&Pヘルスケア 1677.1 +13.8 +0. 9 3 83 S&P通信サービ 326.21 -5.74 -1. ス 73 S&P情報技術 4557.2 +25.3 +0. 6 2 56 S&P公益事業 414.48 +7.13 +1. 75 NYSE出来高 10.05億 株 シカゴ日経先物1 ドル建て 38265 + 大阪比 2月限 225 シカゴ日経先物1 円建て 38230 + 大阪比 2月限 190