打ち上げ失敗も強気崩さず 社長「新しい挑戦の糧に」
「調査中」「申し上げられない」。ロケット打ち上げ失敗後の13日午後に開かれた宇宙事業会社スペースワンの記者会見。原因や発射計画に関する報道陣の質問に、豊田正和社長らはこう何度も繰り返した。関係者に陳謝しつつも「われわれは失敗という言葉は使わない。新しいデータ、経験があり、それは新しい挑戦の糧になる」と強気の姿勢も崩さなかった。 会見は発射場に近い和歌山県那智勝浦町のホテルで行われた。口を真一文字に結びながら会見場に現れた豊田社長は、幹部2人と共に「期待に十分お応えができず、深くおわびする」と頭を下げた。 同席した幹部の1人は時折ため息をつき、落胆した様子も見せた。