引退した野球選手の必須スキルは「学歴」でも「資格」でもない…甲子園連覇の「大阪桐蔭主将」が選んだ"意外な道"
■藤浪や森の活躍は「正直羨ましい」が… 将来的には、企業が求める人材を育成するビジネススクールの設立も視野に入れている。もう、東邦ガスを辞めたことに「もったいない」と口を出す人はいなくなった。 「正直、社会人野球を5年はやり過ぎたかなと感じています。今、求職者の方と面談をしたりするのですが、若ければ若いほど価値があります。社会人野球をやらずにそのまま就職してもよかったかなと思っています。野球や、スポーツ以外の分野の方とたくさん会って人脈を作り、いろいろな話を聞くことが、ネクストキャリアにおいて本当に重要です」 もちろん、野球があったからこそ、ここまで走ってくることができた。藤浪や森がプロで活躍する姿には「正直羨ましいです」と本音を隠さない。ただ、野球を終えた後の人生のほうが、はるかに長いことも事実だ。水本さんの生き様は、ネクストキャリアを考える野球人に勇気を与えてくれる。 ---------- 内田 勝治(うちだ・かつはる) スポーツライター 1979年9月10日、福岡県生まれ。東筑高校で96年夏の甲子園出場。立教大学では00年秋の東京六大学野球リーグ打撃ランク3位。スポーツニッポン新聞社ではプロ野球担当記者(横浜、西武など)や整理記者を務めたのち独立。株式会社ウィンヒットを設立し、執筆業やスポーツビジネス全般を行う。 ----------
スポーツライター 内田 勝治