「メゾン コーセー ハラカド」を一挙公開 新しい“利用動機”を生む化粧品売り場が誕生
コーセー傘下のコーセープロビジョンは30日、商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」地下1階に「メゾン コーセー ハラカド」をオープンする。20代の若手社員3人が中心となって企画した従来の化粧品売り場にはない「コト消費」のコンテンツをそろえ、若年層客の取り込みを狙う。 【画像】「メゾン コーセー ハラカド」を一挙公開 新しい“利用動機”を生む化粧品売り場が誕生
店舗のコンセプトは「アーバンカフェ」を掲げ、カフェのように多様な目的による来店の誘引を図る。売り場面積は約300平方メートルで、4つのコーナーを用意する。象徴的なコーナーは、店内中央に配置した「ギフト ファクトリー」だ。カウンターに立つギフトスペシャリストが顧客の目の前でラッピングをする。作業の1つとして捉えられてきたギフトラッピングを臨場感のあるシーンとして演出する。ギフトを贈る相手の名前から連想されるイラストをAIが描くメッセージカード作成サービス(330円)や、一部商品の刻印サービス(無料)などで、体験価値向上を図る。
「コスメ ブヴェット」では、テスターとドレッサーを時間貸しするサービスを提供する。全て50分制で、メニューは“ベーシックプラン”(1650円)“スタンダードプラン”(2200円)“プレミアムプラン”(2750円)を用意する。プランによって使用できるコスメの個数、選べるブランドのラインアップなどが変わる。半個室のスペースを7つ配置し、華やかな色味のクッションや外壁のディスプレーで装飾した。ヘアアイロンや充電コードなどアニメティーも豊富に用意する。「メイク直しはもちろんのこと、配信者による撮影や勉強、リモートワークの場など、多様な利用動機を想定した」と広報担当者は話す。将来的にはサブスクリプションの導入も検討している。
「ブロー バー」はプロのスタイリストがシャンプー&ブローサービスを施すサロンコーナーだ。コーセーのヘアケア商品を活用し、顧客の髪質に合ったアイテムでサービスを提案する。セット台を2席設け1日8枠で運用し、メニューは“シャンプー&ブロードライ”(3300円)“スカルプケア”(4400円)“4STEPトリートメント”(6600円)をそろえる。同様のサービスを提供する「メゾン コーセー」銀座店では1カ月先まで予約が埋まるほどの盛況ぶりだ。