「メゾン コーセー ハラカド」を一挙公開 新しい“利用動機”を生む化粧品売り場が誕生
「セレクト スタンド」はさまざまなクリエイターの作品を陳列、紹介、委託販売をするコーナーだ。1~2カ月の頻度で更新する予定で、ハラカド館内のクリエイターとも積極的にコラボしていく意向だ。
DX化に注力して他店にも生かす
快適な顧客体験を追求し、デジタルツールの活用にも注力した。商品の予約や注文、決済のほか、カウンセリングの事前予約や当日のウェイティング予約もモバイル上で可能にした。店舗の営業時間外も利用できる「コスメ ロッカー」では、ラッピングを依頼したギフトやモバイルオーダーで注文、決済した商品を、時間を気にせず受け取ることができる。
「最新技術を採用した当店は、コーセーが持つ売り場の中でも実験的なチャレンジができる場所。ここで培われたデータは日本の販社だけでなく海外の事業部にも落とし込んでいきたい」と命尾泰造コーセープロビジョン社長は話す。
間口を広げて幅広い客層を獲得
化粧品への関心度に関わらず入店しやすい店舗を志向し、グレーとダークブラウンを基調とした内外装デザインに仕上げた。店内には、老若男女問わずシェアできるコスメを展開するコーナーも設置。現在は「コスメデコルテ(DECORTE)」の“薬用 マイクロバーム ローション”を陳列している。今後は、テーマに沿ったさまざまなアイテムやブランドを展開する予定だ。
「バリアフリー」も店舗設計の一つの方針とした。車椅子やベビーカーを使用する顧客もスムーズに移動できるゆとりを持った内装になっている。
同店では、マルチタスクな美容部員の業務をシングルタスクにすべく、ギフトラッピングやレジなどに専任のスタッフを置いて専業化を図る。身体的な負荷も軽減すべく、タッチアップに使用するアイテムは全て各ドレッサーに配置するなど構造を工夫した。体格に差がある顧客にもタッチアップがスムーズにできるように、高さ調節が可能なチェアを採用する。なお、7~8人のビューティコンサルタント(美容部員)が常駐し、ギフトラッピング専任は1~2人、レジなどの業務は2~3人で行う。