本日10日は伝統的七夕、12日は流星群がピークに 見どころいっぱい夏の星空さんぽへ出かけよう(綾部市天文館パオの館長が解説)
じりじりと照りつける太陽が沈んだら、星空さんぽに出かけよう。三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」、輝く一等星をつなげた「夏の大三角」など夏の夜空は見どころかたくさん。楽しみ方を「綾部市天文館パオ」(京都府綾部市里町)の館長・白波瀬利恵さんに聞きました。(タウンタウン編集室)
8月12日ペルセウス座流星群が「極大」
毎年、この時期の夜空を賑わすのが流星数の多さで知られる『ペルセウス座流星群』。 今年は8月11日~13日が見ごろで、12日23時ごろが最も星の流れる「極大」と予測される。「今年は月が深夜前に沈むので月明かりの影響がなく、観察しやすい条件です」と白波瀬さん。 とくに明け方(翌3時ごろ)に近づくにつれ流星数は増え、1時間で40個ほどが期待できる。空全体で不規則に発生するので、できるだけ広範囲を見渡すようにするのがいいという。 「人の視野を考えると、5~10分に1個くらいの確率で見られるのでは。3つ同時に見えたこともありますよ。寝そべったり、椅子に座って眺めるのがおすすめです」。流れ星を見つけたらすぐに唱えられるよう、願い事はたくさん考えておこう。 ちなみに流星群とは、彗星が放出するチリが地球の大気と衝突した摩擦で光を放つ現象。星が流れているわけではないのだそう。
空に浮かぶ「大三角」を見つけよう
夏の夜空の代表格といえば『夏の大三角』。 8月10日前後なら、21時ごろ真上にくる明るい星が 「こと座のベガ」、ベガから南東にあるのが 「わし座のアルタイル」、ベガから北東にあるのが「はくちょう座のデネブ」。この3つの星を結んだ三角形のことをいう。 「どれも一等星で見つけやすいです。ベガは織り姫、アルタイルは彦星としても親しまれています」。
8月10日は「伝統的七夕」
旧暦に基づく七夕のことを『伝統的七夕』と呼び、今年は8月10日があたる。 白波瀬さんは「7月7日は梅雨の時期のため、旧暦の方が晴れる確率は高いです」と期待する。 『伝統的七夕』に夜空を見上げて、織り姫(ベガ)と彦星(アルタイル)の間を流れる天の川と、川を渡って再会する二人の物語に思いを馳せてみては。