信州は”駅伝王国” 強さには理由が…環境、合宿、駅伝愛も⁉ 都道府県対抗男子駅伝は3連覇・10回目優勝 全国高校駅伝も佐久長聖が優勝3回 たすきをつないで心一つに「県民が好むスポーツ」
21日の「都道府県対抗男子駅伝」で、長野は大会新記録で3連覇。優勝はこれで10回目です。まさに「駅伝王国」と呼ぶにふさわしい結果。なぜ、ここまで強いのでしょうか。理由に迫ってみました。
広島県で行われた都道府県対抗男子駅伝。 長野は、1区・佐久長聖高校の浜口大和選手が4位の好位置につけると、その後も上位でたすきをつなぎます。 4区では同じく佐久長聖の永原颯磨選手が区間賞の走りで、一気にトップに。 続く5区・山口峻平選手も区間賞。後続との差を広げます。 最後は佐久長聖OBで駒沢大学の前キャプテン・鈴木芽吹選手が「区間新」の快走。 大会新記録で3連覇を達成しました。これで長野は歴代最多10回目の優勝です。 長野県チーム・高見沢勝監督: 「想定通りにレースが進んでくれた。選手たちが一生懸命がんばった成果。支えてくれたスタッフや多くの関係者のおかげで、こうした結果に」
なぜ強いのか?関係者に聞いてみると…
全国高校駅伝でも、男子の佐久長聖が6年ぶり3度目の優勝。一昨年は女子の長野東が初優勝するなど、長野はまさに「強豪県」。 なぜ、ここまで強いのでしょうか。
解説者・金哲彦さん: 「長野県と言えば、やっぱり強豪。特に男子はそうですよね」 駅伝やマラソンの解説でお馴染みの金哲彦さん。 信州のランナーの特徴を聞くと…。 金哲彦さん: 「のびのびとしたフォームで走る選手が多いんですよ。チマチマ走るんじゃなくて。クロスカントリーのコースが身近にあるからじゃないかなと思いますし、当然、アップダウンが、山に住んでいる子どもは小さい時から足腰も強いでしょうから」
理由①環境 標高が高く、起伏に富んだ地形
標高が高く、起伏に富んだ地形が多い県内。確かにトップ選手が集まる高地トレーニング施設があり、佐久長聖も長野東もクロスカントリーコースで練習しています。 「山国」であることが選手を強くしていると言えそうです。 金哲彦さん: 「外の県の人たちが長野にそれ(練習環境)を求めていっているわけですからね。長距離には最高の環境ですよね」