信州は”駅伝王国” 強さには理由が…環境、合宿、駅伝愛も⁉ 都道府県対抗男子駅伝は3連覇・10回目優勝 全国高校駅伝も佐久長聖が優勝3回 たすきをつないで心一つに「県民が好むスポーツ」
選手も…。 永原颯磨選手(佐久長聖高校): 「中学時代、山を使った練習があった。どこに行っても高地トレーニングのような環境があるので、標高を低いところを走ると(効果を)感じる」
理由②合宿 チームワークを育むだけでなく…
続いて話を聞いたのは長野陸上競技協会・駅伝部長の丸山健志さん。 丸山健志駅伝部長: 「今の都道府県対抗駅伝に関しましては、直前の1月の合宿は、大学生も実業団も一緒に合宿をする。特に大学生に関しては箱根駅伝を終わって翌日に合宿に合流してもらう。チームワークが作れるというのが一番大きいと思います。これは他所の県ではまず類がないことだと思います」
特徴的な強化策として挙げられるのが「合宿」です。都道府県対抗駅伝の合宿は、前年の3月にスタートし、ほぼ毎月行われています。中学生から社会人まで参加してもらうことで、チームとしての一体感も育まれると言います。
鈴木芽吹選手(駒沢大学): 「伝統的に年始の合宿とか、一般の選手も参加してやって、そこでコミュニケーションをとって結束力を高めているので、そういう状態で広島入りしてチーム力を高められている」
憧れの先輩と走ることで、高まるモチベーション
特に中学生にとって「憧れの先輩」と一緒に走ることは大きな刺激になります。 中沢侑己選手(堀金中学校): 「先輩方の練習に向かう姿勢や日常生活などで様々なことを教えてもらった。合宿などがあるからいろんなことを教えてもらって、陸上の結果にもつながるし、人間としても大切なことを学べる」
理由③憧れや経験の「循環」
中学生の頃から刺激を受け、先輩や指導者に憧れて強豪校へ集まり、切磋琢磨する。 卒業後は合宿などを通じてこれまでの経験を次の世代に伝えていく。 この憧れや経験の「循環」が強さの伝統を築いています。
金哲彦さん: 「男子は佐久長聖に集まってきて、女子は長野東に集まってきて、みたいな。そういう流れはできていますよね。高校駅伝で強いだけじゃなくて、OB・OGが活躍しているじゃないですか。日本代表に何人もなっているし、大学駅伝でも活躍しているし、世界大会でも活躍している。そういう、ロールモデルになるような、ヒーローになるような先輩たちがたくさんいるからだと思う」