ウェブで受講可能、自社の事例を踏まえ設問…ブリヂストンが取り組む“デジタル人財育成”とは?
◆より自分らしく、人間らしく生きることができるように…
続いて、ブリヂストンが求めるDX(デジタルトランスフォーメーション)人材について聞いてみると、花塚さんは「これ! という1つの形があるような人材ではなく、多様性を持ったDX人材」と言います。その理由については、「例えばタイヤの材料開発や財務など自分の専門分野があり、なおかつ、もう1つの軸としてデジタル技術を身につけてもらうことで、自分の専門分野にデジタルのエッセンスがプラスされ、その人を核にしてDXが進んでいく。そういった状況がつくれると思っています」と解説します。 一方で、「高度な技術が必要となる課題も当然出てくると思います。そうしたことを解決するためには、デジタルに深く特化している人材も必要」と語りつつ、「いろいろなバリエーションを持った“デジタル人財”が必要だと思っています。そういった人材を幅広く育てていけるような研修体系を作り、なおかつ研修を終えた人たちが自部署に戻ったときにちゃんと活躍できるような環境を作っていかないといけない」と自らの使命を吐露。 最後に、日々変化する社会のなか、花塚さんが見据えている近未来のビジョンについて伺うと、「デジタルに限らず、技術というものは元来人間の生活をより豊かにし、人間らしく生きていけるように作られているものだと思うんです。技術者はみんなそういった思いを込めて作っていると思いますので、そうしたところにも貢献していきたい」と自身の今後の展望を明かします。 さらには、「我々ブリヂストンはモビリティ業界のなかで活動していますが、例えば自動運転はドライバーの負担を軽減することができます。すると、その分、人は運転以外のことに時間を費やすことができる。例えば社会貢献や家族のため、あるいは自分の趣味のため。そうしたことに時間が使えれば、より自分らしい生き方が実現できると思います。我々が提供する技術やサービスが人々の生活をより豊かにし、より自分らしく、人間らしく生きることに貢献していきたいと思っています」と語っていました。 (TOKYO FM「DIGITAL VORN Future Pix」2024年8月17日(土)放送より)