「想像していた感じのサッカーではない」適応に苦しみ心無い批判も…鎌田大地が取材記者に打ち明けた“本音”。指揮官は同じでもフランクフルト時代とは「全然違う」【現地発】
「鎌田は何が足りないのか?」監督に直接質問すると…
アーセナル戦後の記者会見で、私はグラスナー監督に単刀直入に聞いてみた。 「今の鎌田はフランクフルト時代や、昨季のラツィオの後半戦のようなトップパフォーマンスができていない。何が足りないのか?」 すると指揮官は、少し苦い表情を見せたあと、次のように答えた。 「ダイチは少し不運な形でのスタートとなってしまった。シーズン開幕当初はなかなかチームが結果を出せなかったなか、ダイチのプレータイムも少なくはなかった。ただその後(フラム戦で)レッドカードをもらって、(3試合)出場停止の処分を受けた。そのため少し待たなくてはいけなかったが、現在彼はチームに戻って戦っている」 「これからは上昇するだけ。ブライトン戦ではポジティブなインパクトを残してくれたし、きょうは(それに比べると)少しタフだったな。だが彼は常に挑戦しており、より向上できるように頑張っている。ダイチは我々がどのようにプレーをしたいか分かっている。もちろんフィジカルなプレミアリーグに適応しなくてはならず、それは分かっていたこと。だから私は焦ってはいないし、今後はどんどん(パフォーマンスが)向上していくだろう」 グラスナー監督時代のフランクフルトと現在のクリスタル・パレス。サッカーの違いについてさらに深く質問された鎌田は「もちろんリーグのレベルというのは違うと思いますけど」と前置きしたうえで、こう続けた。 「フランクフルトは明らかにパスも繋いでたし、すごく攻撃的なチームで、ウイングバック2枚ともすごく攻撃的で、足の速い選手が前に揃っていて、という感じだった。このチームは、どちらかというと守備的なチームだと思うし、攻撃的な選手がなかなかいなくて、得点を奪うというよりも、失点しないようにして、1点カウンターで取れたりとか、セットプレーで取ったりとか、という風な感じでやっている。 戦術の部分だったり、やってることは基本的にフランクフルトと一緒ですけど、リーグのレベルと揃ってる選手は全然違うなと思います」 今の鎌田は、南ロンドンのクラブで成功するためのスタイルを模索している。答えを探し出せずに時には葛藤してもがいている様相は、過去のクラブや日本代表での活躍を知る日本のサッカーファンからしてみれば、心苦しいかもしれない。それでも、本人はサッカーの聖地での成功を確信している。
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