自民党が第88回党大会(全文2完)農林水産物の輸出大きく伸ばしたい
グリーンとデジタル
しかしながら、これからが大変な重要な時期となります。決して気を緩めることなく、マスク、手洗い、3密回避を徹底して、変異株を警戒し、リバウンドを防ぎます。また、医療従事者へのワクチン接種も連日7~8万人前後と円滑に進んでおります。4月12日からは高齢者の接種も始まります。一進一退はあっても、必ず先に明かりが見えてきます。国民の命と暮らしを守るため、政府・与党の力を結集し、引き続き皆さんのご協力をいただきながら、この新型コロナとの難局を、なんとしても乗り越えてまいりたいと思います。 現在の新型コロナとの戦いの中で日本が進めなければならない改革のターゲットがはっきりと見えてきています。行政の縦割り、既得権益、悪しき前例主義を打破し、国民のために働く内閣として改革を進め、経済を力強く成長させていきます。その原動力となるのがグリーンとデジタルです。集中豪雨、森林火災、大雪などを近年激甚化する自然災害は気候変動が大きな原因といわれております。グリーン社会の実現はもう待ったなしの課題です。気候変動への対応は経済の災厄というより、発想を転換し、経済社会を変換することで力強い成長を生み出し、世界をリードしていきます。そしてもう1つの改革がデジタルです。今、思い切って進めなければ日本を変えることができない。そうした強い決意の下で取り組んでおります。デジタル庁司令塔となり全国津々浦々、誰一人として取り残されることなくデジタル化の恩恵を享受できる。地方にいても都会と同じ仕事、同じ生活ができる。そんな社会をつくり上げてまいります。
不妊治療は来年4月から保険適用に
地方を大切にしたい、元気にしたい、田舎で育った私の中には地方への熱い思いが脈々と流れています。この気持ちを原点として総務大臣に就任をしたときにはふるさと納税をつくり上げました。多くの国民の皆さんにご利用をいただいており、地方の活性化や日本全国の絆づくりに役立っているといわれております。そして活力ある地方をつくるためにはなんといっても地方で働く方々の所得を増やさなければなりません。私は日本の素晴らしい農林水産物の輸出を大きく伸ばすことに全力を尽くしたいと思っています。また、感染収束後の外国人観光客に備え、全国の地方に眠る豊富な資源をさらに磨き上げていきます。国土強靱化もしっかりと進め、災害に強いふるさとをつくってまいります。 また、私自身なんとしても進めたいのが未来を担う子供たちのための政策です。これはまさに政治の役割だと思っています。子供が生まれ、育ち、学んでいく。その1つ1つに光を当てて前に進めていきます。新型コロナの影響で厳しい環境にある1人親、また所得の低いご家庭には2人親でも子供1人当たり5万円を給付させていただきます。不妊治療はこの1月から助成額を大幅に拡充しました。来年4月からは保険適用にいたします。 先日、最前線で治療に当たっておられる医師の方から話を伺ったのでありますけれども、今年に入ってから1割、2割は受診者が増えている、効果が出始めています、こういうことでありました。さらにこの4月には小学校において40年ぶりの大改革である35人学級が始まります。子供1人1人にきめ細やかな教育が期待をできます。また、自殺防止、子ども食堂、子供の見守りなど、困難にある方々と行政の架け橋として現場で活動しているNPOに支援をいたします。