阪神の株主総会での厳しい意見にトップが「17年ぶり優勝をあきらめていない」と回答…株主への約束を果たすことはできるのか?
「ヤクルトが交流戦で優勝して2位の巨人に7ゲーム差をつけたが、阪神にとっては都合のいい展開だと思う。ヤクルトは昨季日本一の自信と投打のバランスが取れ、特に中継ぎの踏ん張りで優勝したが、戦力が余っているわけではない。しかも、今年の夏は酷暑が予想されていて戦力の薄いチームは消耗して落ちてくる危険性がある。ヤクルトには、その危険要素があるため、追いかける阪神、巨人には面白い展開になるだろう。報道では、阪神は、新外国人ロドリゲスの獲得を進めているそうだが、これもプラス材料。オリックス時代のプレーの印象はないが、フロントの“あきらめていない”という姿勢が選手にも伝わるし、途中から来た外国人は、なんとか来年の契約を勝ち取ろうと必死になるので、活躍する可能性がある。いいタイミングで、栄養剤を注入したと思う」 交流戦で“独り負け”状態だった3位の広島とはわずか2ゲーム差。クライマックス・シリーズ進出圏内を視界にとらえた。2位の巨人とは5.5差、ヤクルトとは12.5差あるが、橋上氏は「一気に差し切る可能性はなくはない」とまで評価した。 だが、アキレス腱もある。 橋上氏は、こう指摘した。 「唯一のアキレス腱が抑えの岩崎。11日のオリックス戦ではバスターエンドランを仕掛けられたが、空振りを取れるクローザーであれば、あんな作戦は取られない。その後、登録抹消され、今後、アルカンタラを抑えに置くようだが、まだ折り返し地点にもいっていないペナントレースを考えると、ここをどう固めるかが、チームの不安要素」 そもそも当初、ストッパーに考えていたケラーが2試合で失格となり、次に指名された岩崎もピリっとしない状況が続き、ついに矢野監督は交流戦終了直後に登録抹消を決断した。白紙となったストッパー問題は、ここまで15度の完封負け、7度の0-1スコア負けを喫した打線問題と同じくらい対策を練って構築していかねばならない部分だろう。 明日17日からのリーグ戦再開のカードは甲子園での横浜DeNA戦。ノーノー今永をどう打ち崩し、3冠王を狙う勢いの“無双”の4番牧をどう抑えるかが、テーマとなる。スタートが肝心だ。