都心から日帰りOK! 箱根をぐるっと巡る「絶景&味なスポット」6選
【宮ノ下】番外編:レトロ感がたまらない『川辺光栄堂』の「鉱泉煎餅」
編集部が訪れた日は残念ながら閉まっていましたが、営業していたらぜひ立ち寄ってほしいのが『川辺光栄堂』です。創業は明治12(1879)年、宮の下交差点の近くに佇む店舗はよくよく気を付けていないと通り過ぎてしまいそう。
売られているのは、小麦粉、白玉粉、卵、砂糖などに地元の鉱泉(湧き水)を混ぜて練り上げ、薄く丸く焼き上げた「鉱泉煎餅」のみ。かつて横浜に居留していた外国人の箱根土産として人気を集めた歴史があり、飽きの来ない素朴な味わいがどこか懐かしさを感じさせてくれます。営業していたらラッキー、ぜひ立ち寄ってみて下さい。
●SHOP INFO 店名:川邊光栄堂 住:神奈川足柄下郡箱根町宮ノ下184 TEL:0460-82-2015
【小涌谷】隠れ家的カフェ『HAKONE PICNIC』で台湾グルメ
宮ノ下を後にしてやってきたのは、緑 豊かで落ち着いた雰囲気が漂う小涌谷。冬の恒例行事である箱根駅伝当日は、鉄道会社の協力により、電車よりもランナーが優先される踏切があることでも知られます。
この踏切の近くで、本格派の台湾ランチを味わえると訪れたのが、国道一号線をそれた千条(ちすじ)の滝通りの坂道に2021年にオープンした『HAKONE PICNIC』です。ちなみに小涌谷は飲食店が少ないエリア、そういう意味でも貴重なお店ですね。
お店を営む李さんは台湾の出身で日本語が堪能、以前は箱根のゲストハウスでマネージャーを務めていましたが、故郷の台湾料理を箱根でも味わってほしいとご夫婦でお店を開いたそう。
奥様 はデザイナー兼イラストレーターで、夫の李さんと大工さんとともにDIYして創り上げた空間は実にしゃれていて、眺めも居心地も抜群。1階は注文カウンター、2階には小上がり、ソファー、テーブル、窓際のカウンターとさまざまな席があり、台湾のグラスや民芸品などが飾られ購入することもできますよ。 穴場的なお店ですが、本場台湾の味を求めて訪れるアジアからの観光客も多くあっという間に満席になるので、開店と同時に訪れるのがおすすめです。