ヤクルトD3位・荘司宏太、1年目から守護神目指す「一番なりたいポジション」 最速150キロ左腕
ヤクルトからドラフト3位で指名されたセガサミーの荘司宏太投手(24)が18日、東京・港区の品川プリンスホテルで入団交渉に臨み、契約金5000万円、年俸1200万円で合意した。背番号は「30」に決定。今季、チームは抑えのポジションを固定できなかった。リリーフとして期待される最速150キロ左腕は、1年目から「目指していく場所」と守護神の座を狙う決意を明かした。 緊張しながらも、力強い言葉で誓った。荘司が入団に合意し、背番号は「30」に決定。リリーフとして期待がかかる最速150キロ左腕は、1年目から守護神の座を狙う決意を明かした。 「セガサミーでも抑えをやらせていただいた。抑えは一番なりたいポジションでもある。1年目から目指していく場所でもあります」 身長172センチ、88キロとがっちりした体格で、愛称は「ただでは転ばない男」とセガサミー・西田監督が命名した「だるま」。グラブを持つ右手を高く突き上げる豪快な投球フォームは、国士舘大2年時に左肩を故障したことをきっかけに習得し、社会人でも磨きをかけてきた。 ヤクルトはリーグ5位に終わった今季、抑えが固定できず課題だった。橿渕スカウトグループデスクは「リリーフで階段を上って、セットアッパー、ストッパーという流れでいけたら一番いい」と期待。他球団ではDeNA・山崎、広島・栗林、巨人・大勢らが1年目から大役を任されて飛躍しただけに、荘司も目標を現実に変える。 魅力はホップ成分が高い浮き上がるような直球だ。中学時代には同じ左投げで最速169キロを誇るチャプマン(現パイレーツ)に憧れ、「目標は155キロです」と宣言。課題である制球力を改善できれば、武器であるチェンジアップも生きる。「プロの世界でも全打者三振を狙っていこうと思います」と鼻息は荒い。 1年目の目標に「50試合登板」「防御率0点台」「新人王」を掲げた荘司。3年ぶりV奪回のピースになる。(赤尾裕希) ■ヤクルトの抑え事情