人情とけむりにまみれて食べる旨い肉がある。【炭火焼肉ふくちゃん】【絶滅寸前!? 昭和メシ】vol.2
店主のお父さんは若い頃に有名店で修行したベースの味に、ふくちゃんオリジナルの味を加えています。
「昔の修行は大変だった。先輩が今日の月は四角いと言ったら、四角だと思い込みながら打ち込んだ。腕の悪いやつほど、道具にこだわって言い訳ばかりすると怒られた」 と、昭和感たっぷりのお話を煙越しに聞かせてもらう。 なお、お父さんの若い時の修行仲間は、いまの叙々苑の社長さんとのこと。
キムチやタレ、コチュジャンも完全手作りのオリジナル。お父さんいわく、焼き肉はそれぞれの地域に合う味がある。
横浜ではこの味!と、こだわりつくったキムチやタレは完全手作りのオリジナル。
ちなみに銀座は薄味の方がうけるとのこと。おもしろい。
お父さん80才で引退!?(あと1年?)
「父は80才になったら引退すると言ってます」と息子さん。 え、それってあと1年しかこのお肉食べれないということ?? 「昔は17:00から営業して、朝の05:00までやっていたんだよ。深夜までやると、色々なおかしなお客様も多かったし、体力もきついからね。いまは、11:00まで。長く続けれるようにね、、、80才引退は、、今日撤回!命あるかぎりやるよ」とお父さん。
イルカ好きのお客様にもぜひきてほしい
息子さんは人生のA面である焼肉屋さんの他に、B面としてイルカセラピーインストラクター、ドルフィンスイム・インストラクターとイルカに関わる資格を持っています。 「イルカが大好きなので、イルカについて語りたいお客様もぜひ来てほしいですね!」 と笑顔で語る。気持ちのよい接客はこんなところからも来ているんだなぁと。
締めはスープで
「お客様のリクエストで進化してきたお店なんですよ、飲み物もこれおいてくれとかを採用したりして。最近は、ユッケジャンがよくでます。今日は寒いので味噌スープをつくってみました。メニューにないですけど、これ食べたら風邪なんかひきませんよ」と息子さん。
煙にまみれないと、たどりけない名店が大口にある。 ぜひ、美味しいお肉と親子愛を堪能してみていただきたい。
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