片脚の選手が強烈シュート 「アンプティサッカー」九州が2年ぶり日本一
4試合完封、GKが初のMVP
大会MVPには5回目にして初めてGKが選ばれた。全4試合を完封した九州の東は、9月にクラブに加入したばかりのアンプティ初心者。小学校から高校まで11人制のサッカー経験はあったが、GK経験はなく、チーム練習1回だけで臨んだぶっつけ本番だった。「初めての試合で緊張したし、シュートも強かったのでずっと気を張っていた。九州のメンバーは最高に頼りになった。他のチームのGKと話して、もっと技術を身につけたい」と語った。 観戦したセルジオ越後氏は「ライバル意識の強い2チーム、気迫やエース同士の戦いもあり、決勝にふさわしい見応えだった。川崎もチャンスがあったし、勝負を分けたのはちょっとしたところ。九州のGKが昨年との違いだった。2チームはもちろん、大会全体のレベルが上がっている。お客さんの興奮がそれを証明している。大会開催の関係者のお膳立て、お客さんの存在も大きいし、W杯での好成績も目標になっている。もっとレベルは上がる」と総括した。