「生成AI」キャンプ飯の「意外な結果」! 調理&実食レポ
■AI、どこまで“ひねり”の効いた提案が可能か?
「Smoky Spiced Chicken Bites」に続いて、DishGenで別のメニューを試してみることに。鶏肉は海外でも一般的な食材であり、AIによるレシピ生成とも相性がよかっただけかもしれないと考え、今度は日本米、鮭、スパイスを使ったレシピを生成。食材が変わってもAIがどれだけ一貫しておいしい創作料理を提案できるのか、比較し評価してみた。 DishGenは新しく「Smoky Fish Rice Bowl(炭火焼き鮭丼)」レシピを生成した。今回も家族に振舞ったが、「これはおいしい!」と大好評を得た。 スパイスとごま油、醤油でマリネし、ほぐした香ばしい鮭の風味が日本米としっかり絡み合っており、「Smoky Spiced Chicken Bites」に続き、食材が変わってもDishGenがおいしいレシピを提案してくれることを実感できた。 今回食材を変え2つの料理を試したが、入力したプロンプトに合わせてレシピ生成AIが提案する幅広い料理の可能性を感じた。マンネリ化したアウトドア料理はこれで改善できるはずだ。 提案してほしいメニューに新鮮さや意外性を求める場合、「スパイシー」「エスニック」「フュージョン料理」などのキーワードを加えると効果的だ。例えば、日本米や鮭を使う場合でも、「カレー風味」「地中海スタイル」など具体的な味の方向性や地域の名前をプロンプトに盛り込むことで、異国風の創作レシピが生成されやすくなる。 AIに対して意図する料理ジャンルを伝えることで、和素材を活かしつつ新しい味わいの多国籍料理が生まれるのだ。なお、今回はDishGenに、和の素材を使いつつ和食ではない多国籍風の料理を生成させるために、「スパイス」という単語を加えてみた。 DishGenは、人気の高いレシピ生成AIツールを比較し、機能や使いやすさを評価した「AI Recipe Generatorランキング」で第2位に選ばれている実力派ツール。実際にレシピ生成AIでレシピを作成してみて、新しい発想や食材の意外な組み合わせを提案してくれる点が魅力だと感じた。 ただし、プロンプトの構成によって利用者の希望するレシピを確実に生成するとは限らない点には気を付けたい。 異なるAIが生み出すメニューの特徴やアプローチを見比べることで、キャンプ料理の幅がさらに広がるに違いない。さまざまなレシピ生成AIが公開されており、それぞれ異なる特徴や視点を持つため、使い比べてみることで、料理の幅がさらに広がるかもしれない。今後もAIを活用し、新しいキャンプ飯レシピ作りに挑戦したい。