え、そんなに?ネットで「見知らぬ異性」と交流する10代…親世代が絶句するリアルな比率とは
思春期の頃、周囲には話せない悩みの1つや2つを誰しもが持っていたはずですし、その胸中を打ち明けるのは容易ではないことも身に覚えがあると思います。下手なことを話せば馬鹿にされ、最悪のケースとしてはクラス中に広まる可能性もありますから、なかなか一筋縄にはいきません。 ところが、オープンチャットは匿名のグループなので、そんな苦悩を吐露するのは容易です。そして互いに親近感があるわけですから、悩みに対して親身になって話を聞いてくれるはずです。 幾度となく楽しく遊び、そして互いに本音で話ができる関係性は、たとえネット上だとしても「大切な友人」にほかなりません。学校で信頼のできる友人を作ることができない子どもにとっては、特に大事な存在になるのは当然です。 ● 個人情報の交換を禁止しても 規制は容易に突破されてしまう より信頼性が高まれば、匿名のネッ友では満足できなくなることもあるでしょう。ゲームにおける名目上のフレンドはネッ友に発展しましたが、次の段階に移る準備ができたわけです。ここに、ネッ友からリア友へと進む道筋が見えてきます。 本来、オープンチャットでは個人情報の交換は禁止されていて、違反者には一時的な利用停止等の罰が科せられます。こうしたサービスを提供する側も、悪用されれば犯罪に繋がりかねないことは重々承知しており、何らかの対策が施されていることが大概です。
しかし、上に政策あれば下に対策ありの格言よろしく、その政策(規制)は容易に突破されてしまいます。その結果、匿名ではなく、それぞれが実名を把握したグループが形成されたり、特に気が合ったネッ友と1対1でのやりとりが始まったりします。顔写真や居住地を伝えあうようになれば、ネットの外で会ってリア友になる1歩手前と言ってよいでしょう。 それでは実際、ネッ友からリア友に移行するケースはどの程度あって、どういった問題が生じているのでしょうか。ここで、関連データを整理しておきます。 ● 見知らぬ異性から性的被害 危機感が希薄な女性たち 心理学者の橋元良明教授らのグループとNTTセキュアプラットフォーム研究所による共同調査『ネット社会のコミュニケーションを巡る諸問題』によると、ネット上で見知らぬ異性とやりとりをしている10代(15~19歳)は17.7%に上り、そのなかの女性についてさらに調査をすると、実際に会った経験のあるケースは30.5%となっています。 また、ネットで異性と知り合うきっかけとなったサービスは、上位からTwitterが63.9%、LINEが30.1%、Instagramが24.1%、オンラインゲームが15.7%、TikTokが7.2%となっています。