え、そんなに?ネットで「見知らぬ異性」と交流する10代…親世代が絶句するリアルな比率とは
SNSやオンラインゲームを発端に、子どもが危険な目にあうような事件が増えている。親としては当然こういった不特定多数と交流するアプリやゲームを制限したくなるが、ネットの世界は現代の子どもにとって重要な居場所になっている場合も。実態が掴みにくいネット上での関係性に、親はどのように対処すべきなのか。※本稿は、物江 潤『デジタル教育という幻想 GIGAスクール構想の過ち』(平凡社)の一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● 子どもへの制限押し付けは逆効果 回避の裏技を見つける可能性も 『NintendoみまもりSwitch』と関連する重要なことにも触れておきます。 同アプリと同様の機能を持った制限アプリは他にも存在しており、子どもがプレイするゲームやSNSの利用時間や内容を管理することができます。ネットを自由に使わせるリスクを考えれば、制限アプリを使用するのは有効かつ妥当な方法だと思います。 しかし、制限の必要性を子どもが理解・納得していなければ、十分な効果は見込めません。不満を抱いた子どもが、制限を回避する裏技を見つける可能性が常に存在しているからです。 また、今や無料ゲームやSNSは、友人関係を維持するために必要なツールと化しているケースがあるため、子どもが抱える事情によっては、ある程度長い時間の使用もやむを得ない場合があります。 次に紹介する文章は、ある制限アプリに対するレビューを読みやすく改変したものです。 ● 制限アプリのせいで人間関係に亀裂? 「返信が遅いとハブられてしまう」 このアプリのせいで、友人との関係が壊れそうになりました。 SNSやチャット機能が搭載されたアプリが自由に使えないので既読は遅くなるし、私だけ会話に最後まで参加することができません。また、こまめにSNSをチェックできないので、友達のアカウント変更に気付けません。
その結果、友達の新しいアカウントからフォローされなくなってしまい、LINEでも友達追加されなくなってしまいました(※筆者注――大人からすれば考えにくいことですが、友人関係の整理等の理由により、インスタグラムやLINEのアカウントを変更する生徒が一定数います)。 スマホが使用制限されているから返信は遅くなるなんて、恥ずかしくて友達には言えないです。このアプリは友達からハブられてしまう原因になるとしか思えません。親は子どもを守るためにアプリを使っているのかもしれませんが、子どもと親の関係を壊すでしょう。 アプリにより使用を制限された子どもが、怒りのあまり大げさに書き込んだ可能性は十分にあり、その信憑性は高くありません。しかし、生徒から現代の学校事情を日々聞かされている私としては、この書き込みは十分に納得のいくものでした。 状況によっては、スマホやタブレット端末の使い方が死活問題的に重要になることがあります。私の塾にも、SNSや無料ゲーム上での立ち居振舞いを間違えると、途端にクラスでの居場所がなくなってしまうという殺伐とした環境に身を置く気の毒な女子生徒たちがいましたが、彼女たちの話を聞けば聞くほど、スマホやタブレット端末の利用を控えるようにとは言えなくなりました。