「お前のせいで負けた」男子バレー小野寺太志に届いた誹謗中傷…それでも“笑って消化”した理由「辞めたいなんて…1ミリも思わなかった」
負けられない“2人”との対戦
よくも悪くも高まった熱を、これからのバレーボール界につなげたい。 小野寺にしてみれば、SVリーグは「感動した」と伝えてきた人たちにも、「お前のせいで負けた」と言ってきた人たちにも見てもらえる、うってつけの機会でもある。 身長202cmの高さを活かしたブロックやスパイク、さらにはレシーブやトス、もちろんサーブも、一つ一つのプレーに意図を乗せ、バレーボールの面白さが伝われば最高だ。 小野寺自身にとってもSVリーグだからこそ味わえる楽しみがある。「あの2人以外とは同じ関係は築けない」と信頼する山内晶大、高橋健太郎という最高のライバルとの対戦だ。 「イタリア戦の翌日、3人で凱旋門に行ったんです。めちゃくちゃ楽しかったし、バレーになればお互いがお互いにアドバイスしながら戦える。こんな関係、なかなか築けるものじゃないし、だから毎回、対戦するのは楽しい。負けられないですよね」 かけがえのないライバルと、ネットを挟んで対峙する。駆け引きの一つ一つを楽しみながら、勝負に勝って試合も勝つ。 まだまだこれからも、負けないよ。 勝利の瞬間は、会心のガッツポーズで雄叫びとともに喜びを爆発させる。かもしれない。 〈つづく→高橋健太郎編〉
(「バレーボールPRESS」田中夕子 = 文)
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