「雨水5万リットルを水道代わりに」 ニューカレドニア【ウベア】に住む 日本人女性が教えてくれた島の暮らし
#296 Ouvéaウベア(ニューカレドニア)
ニューカレドニアを語る時、よく言われるのが、“天国にいちばん近い島”。作家・森村桂さんの旅行記およびそれをもとにした映画のタイトルで、舞台となっているのがロイヤリティ諸島のウベア島。そのタイトルからイメージされるとおり、いえ、それ以上の美しさに感動必至の島です。 【画像】透明度バツグンのヌメアの海はこちら ウベアへはニューカレドニアの首都ヌメアのマジェンタ空港から国内線エール・カレドニーで向かいます。世界遺産に登録されているラグーンが広がるウベア。やはり上空から地球の宝を見てみたい! 搭乗する際にCAさんに「ウベアの写真を撮るならどちら側のシートがいい?」と聞くと「ルートによるけれど、右側ね」。 ヌメアを出発して40分、そろそろウベアが見えてきました。空から見ると、南北約35キロの細長い島の形がよくわかります。が、この日は少々逆光。反対側の列の窓を見ると、海の色が鮮やかなブルーに輝いています。うーむ。この日は左側が正解だったようです。 ウベア空港からまず向かったのは、島の目印的存在のムリ橋に近いレキンの断崖。車窓から見る風景も、都会のヌメアとは異なり、ウベアは南洋の自然が中心。行き交う人もまばらです。
絶景&スノーケリングポイントの橋がある!
浅瀬の海の向こうに見える、てっぺんをナイフでスパンと切り落としたような石灰岩の断崖絶壁がレキンです。周辺の海は聖域とされているため立ち入ることができない、と聞いていました。それが崖の中腹あたりを、観光客らしきグループがハイキングしているのが見えます。 そのグループは、地元のカナックのガイドによるツアー参加者たち。聖域に入ることを許されたガイドと一緒なら、海を渡って断崖を歩くことができるそうです。神聖な場所なので、事前に申請が必要なのです。 対岸にレキンの断崖を望みながら、聖域の海を眺めていると、課外授業でしょうか、地元の小学生らしき一団がやってきました。元気いっぱいの子供たちは、言葉が通じるかどうかはおかまいなし。こちらをぐるりと取り囲み、フランス語で話しかけてきます。美しい自然に囲まれてすくすくと育つ子供たちは、無邪気でまっすぐです。 レキンの断崖近くのムリ橋は、絶景&スノーケリングポイント。ここから眺める、島の西側の海の美しさは圧巻です。