オコエも安心できない?!真の開幕1軍メンバーは開幕3連戦後に見える!
オープン戦が終了して、各球団の開幕1軍に登録される28人のメンバーがほぼ出揃った。今年はルーキーの当たり年で、別表のようにローテーション入りと、野手での開幕スタメン出場を勝ち取った“本物の即戦力”が11人も誕生した。横浜DeNAの戸柱恭孝(25)は、高城俊人(22)、黒羽根利規(28)、嶺井博希(24)との捕手争いを勝ち抜き、新人捕手としては2001年の巨人の阿部慎之助以来の15年ぶりの快挙となる。 彼ら11人は文字通りの「開幕1軍」だが、開幕の1軍登録には、期間限定の“隠れ1軍”と言われる枠が、各チームに2つから最大3つまで存在する。チームによっては、3月29日、30日の開幕第4戦、第5戦に先発予定の投手を開幕の時点では1軍登録せずに、その空いた2枠を使って、1軍登録人数を増やす場合があるのだ。 第4戦、第5戦の先発予定選手は、開幕からチームに帯同して通常通りに試合前練習に参加するが、試合中は、いわゆる“上がり”でベンチに入らずに、試合当日に1軍登録して“隠れ1軍”の選手と入れ替えるわけである。先発を6人用意するチームの場合は、第6戦の投手が先発するまで“隠れ1軍”を残しておくこともできる。通常投手12人、野手16人とされる登録のバランスが、開幕1軍の登録で、多少崩れるのはそのため。まだ開幕1軍に選ばれたからと言ってヌカ喜びはできないのだ。 その“隠れ1軍”の使い方はチーム事情によって変わってくる。中継ぎに不安のあるチームは、その2人を使ってブルペンの厚みを増しておくし、故障者や不安のあるポジションを抱えているチームは、そこに“隠れ1軍”を使う。また緊張感のある開幕のムードを体験させるため、ルーキーを優先的に登録するケースもある。 昨年の例で言えば、中日の三ツ俣大輔内野手(23)、阪神の柴田講平外野手(29)、広島の美間優槻内野手(21)、西武の山川穂高内野手(24)らが、その“隠れ1軍”の枠を使って開幕1軍登録されていた選手で、開幕カード終了後に登録抹消された。