【会見全文書き起こし・後編】翁長知事「基地は沖縄経済の最大の阻害要因」
THE PAGE
沖縄県の翁長雄志知事が20日、東京の外国特派員協会で会見しました。普天間基地の辺野古移設に反対している翁長氏は、月末に予定されている訪米で「辺野古に基地は絶対作らせないと伝える」との意向を語りました。 【会見全文書き起こし・前編】翁長沖縄県知事 日米安保を品格のあるものに(動画) 以下、翁長知事の会見内容の全文書き起こし(後編)を公開します。
(前編から続く) 記者:沖縄に対する米軍基地の経済的な影響はどんなものか? 翁長:はい。朝鮮のときの豊臣秀吉さんの、秀吉さんって言っていいのか分かりませんが、このやるときに、確かにこの沖縄は、琉球は断ったわけです。武器のない島ですので、そういった意味からすると、参加することは不可能だと。その代わり相当、サトウキビ含め、いろんな形でお金を出したというふうに聞いております。今、日本の独立の神話という話がありましたけれども、私が日本の独立の神話と3日前に申し上げたのは、戦後27年間、米軍の施政権下にあって、そのときのキャラウェイ高等弁務官が沖縄の自治は神話であるという話をして、私たちの人権、あるいはそういった自由、平等、そういったものが保障されませんでした。で、保障されない中で、私たちはいろいろ工夫はしたんですけれども、なかなかいい形での解決はそのときもございませんでした。 今、沖縄から見ていますと、沖縄は米軍基地の73.8%がありますので、いわゆる日米地位協定というものがどういう内容かというのがよく分かるんです。今、辺野古に基地を造ろうとしてるときに、フロートっていって、ほかの人に邪魔されないようなものを作ってるんですね。それを、いわゆる私たちがサンゴ礁を、45トンもする、このアンカーの代わりに45トンのブロックを使ってるんですね。今の工事はですね。サンゴを壊してるんじゃないかといって、調査させてくれと言うんですけれども、米軍が日米地位協定を盾に取りまして、沖縄の人がそういう調査をするのは合理的なものないから、運用の邪魔だからということで、調査させてくれないんですが、工事の作業船はみんな入ってるんですね。海上保安庁の警備船も入ってるんですね。防衛局の調査船も入ってるんですね。沖縄の調査船は入れないんですよ。こういうことが、私はあの銃剣とブルドーザーで基地の建設が始まりつつありますよと言っているのは、そういうことなんです。