<春を駆ける>第94回選抜高校野球 高知 練習風景 守備、基本から徹底 /高知
「ナイスプレー!」「もっと早く!」。午前10時過ぎ、高知高の選手たちが練習する旭グラウンド(高知市)に元気な声がこだまする。 守備の基本となるノック練習。選手たちはそれぞれの位置に付き、ノッカーの浜口佳久監督から放たれる打球を一心に追いかける。ミスをすると厳しい声も飛ぶが、選手たちはへこたれない。繰り返し、繰り返し球を受け、一塁や中継などに送球する。 昨秋の反省から「基本の徹底」は選手たちの共通課題だ。内野手の櫛田歩希選手(2年)はノック中、なるべく身につけているグラブから目を離さない。グラブと目の距離が離れると、捕球時にグラブとボールとの距離感もつかみにくくなるためだという。「センバツではワンプレーで流れを変える守備を」と気を吐いて取り組んでいる。【小宅洋介】